第14章 リモートロギングソリューションの設定
環境内の各種マシンからのログをロギングサーバーに集中的に記録するために、クライアントシステムからサーバーに特定の基準に合致するログを記録するように Rsyslog アプリケーションを設定できます。
14.1. Rsyslog ロギングサービス
Rsyslog アプリケーションは、systemd-journald
サービスと組み合わせて、Red Hat Enterprise Linux でローカルおよびリモートのロギングサポートを提供します。rsyslogd
デーモンは、ジャーナルから systemd-journald
サービスが受信した syslog
メッセージを継続的に読み取り、rsyslogd
がこのような syslog
イベントにフィルターを設定して処理し、rsyslog
ログファイルに記録するか、その設定に応じて他のサービスに転送します。
rsyslogd
デーモンは、拡張されたフィルタリング、暗号化で保護されたメッセージのリレー、入出力モジュール、TCP プロトコルおよび UDP プロトコルを使用した転送のサポートも提供します。
rsyslog
の主な設定ファイルである /etc/rsyslog.conf
では、どの rsyslogd
がメッセージを処理するかに応じてルールを指定できます。通常は、ソースおよびトピック (ファシリティー) 別および緊急度 (優先度) 別にメッセージを分類し、メッセージがその基準に合致したときに実行するアクションを割り当てることができます。
/etc/rsyslog.conf
では、rsyslogd
が維持するログファイルのリストも確認できます。ほとんどのログファイルは /var/log/
ディレクトリーにあります。httpd
、samba
などの一部のアプリケーションは、ログファイルを /var/log/
内のサブディレクトリーに保存します。
関連情報
-
man ページの
rsyslogd(8)
およびrsyslog.conf(5)
-
/usr/share/doc/rsyslog/html/index.html
ファイルにrsyslog-doc
パッケージでインストールされたドキュメント。