6.6. システムを特定のベースラインに合わせるための修復用 Ansible Playbook の作成
システムを特定のベースラインに合わせるために必要な修復のみを含む Ansible Playbook を作成できます。この Playbook は、すでに満たされている要件を含んでいないため、小型です。Playbook を作成しても、システムは一切変更されません。ここでは、後で適用するためのファイルを準備するだけです。この例では、Health Insurance Portability and Accountability Act (HIPAA) プロファイルを使用します。
RHEL 9 では、Ansible Engine は、組み込みモジュールのみを含む ansible-core
パッケージに置き換えられました。Ansible 修復の多くは、community コレクションおよび Portable Operating System Interface (POSIX) コレクションのモジュールを使用することに注意してください。これは組み込みモジュールには含まれていません。この場合は、Bash 修復を Ansible 修復の代わりに使用できます。RHEL 9.0 の Red Hat Connector には、修復 Playbook が Ansible Core で機能するために必要な Ansible モジュールが含まれています。
前提条件
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scap-security-guide
パッケージがインストールされている。
手順
システムをスキャンして結果を保存します。
# oscap xccdf eval --profile hipaa --results <hipaa-results.xml> /usr/share/xml/scap/ssg/content/ssg-rhel9-ds.xml
結果が含まれるファイルで、結果 ID の値を見つけます。
# oscap info <hipaa-results.xml>
手順 1 で生成されたファイルに基づいて Ansible Playbook を生成します。
# oscap xccdf generate fix --fix-type ansible --result-id <xccdf_org.open-scap_testresult_xccdf_org.ssgproject.content_profile_hipaa> --output <hipaa-remediations.yml> <hipaa-results.xml>
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生成されたファイルを確認します。これには、手順 1 で実行されたスキャン中に失敗したルールの Ansible 修復が含まれています。この生成されたファイルを確認した後、
ansible-playbook <hipaa-remediations.yml>
コマンドを使用して適用できます。
検証
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お使いのテキストエディターで、手順 1 で実行したスキャンで失敗したルールが、生成した
<hipaa-remediations.yml>
ファイルに含まれていることを確認します。
関連情報
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システム上の
scap-security-guide(8)
およびoscap(8)
の man ページ - Ansible Documentation