3.4. SHA-1 を再度有効に
署名を作成および検証するための SHA-1 アルゴリズムの使用は、DEFAULT
暗号化ポリシーで制限されています。シナリオで既存またはサードパーティーの暗号署名を検証するために SHA-1 を使用する必要がある場合は、RHEL 9 がデフォルトで提供する SHA1
サブポリシーを適用することで有効にできます。システムのセキュリティーが弱くなることに注意してください。
前提条件
-
このシステムは、
DEFAULT
システム全体の暗号化ポリシーを使用します。
手順
SHA1
サブポリシーをDEFAULT
暗号化ポリシーに適用します。# update-crypto-policies --set DEFAULT:SHA1 Setting system policy to DEFAULT:SHA1 Note: System-wide crypto policies are applied on application start-up. It is recommended to restart the system for the change of policies to fully take place.
システムを再起動します。
# reboot
検証
現在の暗号化ポリシーを表示します。
# update-crypto-policies --show DEFAULT:SHA1
update-crypto-policies --set LEGACY
コマンドを使用して LEGACY
暗号化ポリシーに切り替えると、署名に対して SHA-1 も有効になります。ただし、LEGACY
暗号化ポリシーは、他の弱い暗号化アルゴリズムも有効にすることで、システムをはるかに脆弱にします。この回避策は、SHA-1 署名以外のレガシー暗号化アルゴリズムを有効にする必要があるシナリオでのみ使用してください。
関連情報
- SSH from RHEL 9 to RHEL 6 systems does not work (Red Hat ナレッジベース)
- Packages signed with SHA-1 cannot be installed or upgraded (Red Hat ナレッジベース)