6.5. SSG Ansible Playbook を使用した特定のベースラインに合わせたシステムの修正
SCAP Security Guide プロジェクトの Ansible Playbook ファイルを使用して、特定のベースラインに合わせてシステムを修正できます。SCAP Security Guide によって提供されるすべてのプロファイルに合わせて修正できます。
Remediate
オプションが有効な状態でのシステム評価は、慎重に行わないとシステムが機能不全に陥る場合があります。Red Hat は、セキュリティーを強化した修正で加えられた変更を元に戻す自動手段は提供していません。修復は、デフォルト設定の RHEL システムで対応しています。インストール後にシステムが変更した場合は、修正を実行しても、必要なセキュリティープロファイルに準拠しない場合があります。
前提条件
-
scap-security-guide
パッケージがインストールされている。 -
ansible-core
パッケージがインストールされている。詳細は、Ansible インストールガイド を参照してください。 -
rhc-worker-playbook
パッケージがインストールされている。 - システムの修正に使用するプロファイルの ID がわかっている。詳細は、設定コンプライアンスのプロファイルの表示 を参照してください。
手順
Ansible を使用して、選択したプロファイルに準拠するようにシステムを修正します。
ANSIBLE_COLLECTIONS_PATH=/usr/share/rhc-worker-playbook/ansible/collections/ansible_collections/ ansible-playbook -i "localhost," -c local /usr/share/scap-security-guide/ansible/rhel9-playbook-<profileID>.yml
# ANSIBLE_COLLECTIONS_PATH=/usr/share/rhc-worker-playbook/ansible/collections/ansible_collections/ ansible-playbook -i "localhost," -c local /usr/share/scap-security-guide/ansible/rhel9-playbook-<profileID>.yml
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow このコマンドで Playbook を実行するには、
ANSIBLE_COLLECTIONS_PATH
環境変数が必要です。<profileID>
は、選択したプロファイルのプロファイル ID に置き換えます。- システムを再起動します。
検証
システムが選択したプロファイルに準拠しているかどうかを評価し、スキャン結果をファイルに保存します。
oscap xccdf eval --profile <profileID> --report <scan-report.html> /usr/share/xml/scap/ssg/content/ssg-rhel9-ds.xml
# oscap xccdf eval --profile <profileID> --report <scan-report.html> /usr/share/xml/scap/ssg/content/ssg-rhel9-ds.xml
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow <scan-report.html>
は、oscap
がスキャン結果を保存するファイル名に置き換えます。