20.14. 高可用性
20.14.1. 高可用性とは
HornetQ は 1 つ以上のサーバーに障害が発生した後も引き続き機能する能力をサポートします。この一部は、ライブサーバーの障害時にクライアント接続がライブサーバーからバックアップサーバーに移行するフェールオーバーサポートを介して実現されます。バックアップサーバーを最新状態にするため、共有ストアとレプリケーションの 2 つのストラテジーによって、メッセージはライブサーバーからバックアップサーバーへ継続的にレプリケートされます。
高可用性トポロジーには次の 2 種類があります。
配置トポロジーでは、ライブ HornetQ サーバー (ライブ/バックアップペアの一部) に障害が発生すると、ただちにバックアップの HornetQ サーバーが引き継ぎし、アクティブになります。フェイルバックが原因でバックアップの HornetQ サーバーがシャットダウンすると、バックアップサーバーに設定された宛先および接続ファクトリーの JNDI (Java Naming and Directory Interface) へのバインドが削除されます。
- 専用トポロジー: このトポロジーは 2 つの EAP サーバーで構成されます。最初のサーバーでは HornetQ はライブサーバーとして設定されます。 2 つ目のサーバーでは、HornetQ はバックアップサーバーとして設定されます。HornetQ がバックアップサーバーとして設定されている EAP サーバーは、HornetQ のコンテナとしてのみ動作します。このサーバーはアクティブではなく、EJB、MDB、サーブレットなどのデプロイメントをホストできません。
- 配置トポロジー: このトポロジーには 2 つの EAP サーバーが含まれます。各 EAP サーバーには 2 つの HornetQ サーバー (ライブサーバーとバックアップサーバー) が含まれます。最初の EAP サーバーの HornetQ ライブサーバーと、2 つ目の EAP サーバーの HornetQ バックアップサーバーはライブ/バックアップのペアを形成します。2 つ目の EAP サーバーの HornetQ ライブサーバーと最初の EAP サーバーの HornetQ バックアップサーバーは別のライブ/バックアップのペアを形成します。
JNDI (Java Naming and Directory Interface) は別のライブ HornetQ サーバー (別のライブ/バックアップペアの一部) と共有されます。宛先と接続ファクトリーの JNDI へのバインドを解除すると、このライブ HornetQ サーバーの宛先と接続ファクトリーのバインドも削除されます。
重要
配置されたバックアップサーバーの設定に、宛先と接続ファクトリーの設定を含めることはできません。
注記
以下の情報は
standalone-full-ha.xml
を参照します。設定の変更は、standalone-full-ha.xml
やこのファイルから派生する設定ファイルに適用できます。