15.8. HTTP ロードバランサーの設定
簡単な HTTP ロードバランサーを設定するには、以下の手順を実施します。
サブネット上にロードバランサーを作成します。
$ openstack loadbalancer create --name lb1 --vip-subnet-id private-subnet
ロードバランサーの状態を監視します。
$ openstack loadbalancer show lb1
ACTIVE および ONLINE のステータスが表示されていれば、ロードバランサーが作成され稼働していることを意味しているので、次のステップに進むことができます。
注記Compute サービス (nova) からロードバランサーのステータスを確認するには、
openstack server list --all | grep amphora
コマンドを使用します。ロードバランサーはコンテナーではなく仮想マシン (VM) なので、その作成プロセスには時間がかかります (ステータスは PENDING と表示されます)。リスナーを作成します。
$ openstack loadbalancer listener create --name listener1 --protocol HTTP --protocol-port 80 lb1
リスナーのデフォルトプールを作成します。
$ openstack loadbalancer pool create --name pool1 --lb-algorithm ROUND_ROBIN --listener listener1 --protocol HTTP
プール上にヘルスモニターを作成して、「/healthcheck」パスをテストします。
$ openstack loadbalancer healthmonitor create --delay 5 --max-retries 4 --timeout 10 --type HTTP --url-path /healthcheck pool1
プールにロードバランサーのメンバーを追加します。
$ openstack loadbalancer member create --subnet-id private-subnet --address 192.0.2.10 --protocol-port 80 pool1 $ openstack loadbalancer member create --subnet-id private-subnet --address 192.0.2.11 --protocol-port 80 pool1
public サブネットに Floating IP アドレスを作成します。
$ openstack floating ip create public
この Floating IP をロードバランサーの仮想 IP ポートに割り当てます。
$ openstack floating ip set --port `_LOAD_BALANCER_VIP_PORT_` `_FLOATING_IP_`
ヒントLOAD_BALANCER_VIP_PORT を特定するには、
openstack loadbalancer show lb1
コマンドを実行します。