19.6. OpenStack Networking ノードでのレイヤー 3 高可用性 (HA) の有効化
OpenStack Networking ノードおよび L3 エージェントノードでレイヤー 3 高可用性 (HA) を有効にするには、以下の手順を実施します。
/var/lib/config-data/neutron/etc/neutron/neutron.conf ファイルで L3 HA を有効にし、各仮想ルーターを保護する L3 エージェントノード数を定義して、レイヤー 3 HA を設定します。
l3_ha = True max_l3_agents_per_router = 2 min_l3_agents_per_router = 2
L3 HA パラメーター:
l3_ha: True に設定されると、これ以降に作成される仮想ルーターは、すべて (レガシーではなく) HA にデフォルト設定されます。管理者は、
openstack router create
コマンドで以下のオプションを使用して、各ルーターの値を上書きすることができます。# openstack router create --ha
または
# openstack router create --no-ha
max_l3_agents_per_router: このオプションは、デプロイメント内にあるネットワークノードの合計数と最小数の間の値に設定します。
たとえば、OpenStack Networking ノードを 4 つデプロイして、このパラメーターを 2 に設定した場合には、L3 エージェント 2 つのみが各 HA 仮想ルーター (1 つは active、もう 1 つは standby) を保護します。さらに、新規の L3 エージェントノードがデプロイされるたびに、
max_l3_agents_per_router
の上限に達するまで、standby バージョンの仮想ルーターが追加でスケジュールされます。したがって、新規 L3 エージェントを追加することで、standby ルーターの数をスケールアウトすることができます。さらに、新規の L3 エージェントノードがデプロイされるたびに、
max_l3_agents_per_router
の上限に達するまで、standby バージョンの仮想ルーターが追加でスケジュールされます。したがって、新規 L3 エージェントを追加することで、standby ルーターの数をスケールアウトすることができます。min_l3_agents_per_router: 最小値を設定することで、HA ルールが強制された状態に保つことができます。この設定は仮想ルーターの作成時に検証され、HA を提供するのに十分な数の L3 エージェントノードが利用できるようにします。
HA ルーターの作成時には少なくともこの最小値で指定した数のアクティブな L3 エージェントが必要であるため、たとえば、ネットワークノードが 2 つあり、1 つが利用できなくなった場合、その間は新しいルーターを作成できません。
neutron-server サービスを再起動して変更を適用します。
# systemctl restart neutron-server.service