9.2. コンポーザブルネットワークの追加
コンポーザブルネットワークを使用して、さまざまなサービス用のネットワークを追加します。たとえば、ストレージバックアップトラフィック専用のネットワークがある場合には、ネットワークを複数のロールに提供できます。
手順
デフォルトの
network_data.yamlファイルのコピーします。cp /usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/network_data.yaml /home/stack/.
$ cp /usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/network_data.yaml /home/stack/.Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow network_data.yamlファイルのローカルコピーを編集し、新規ネットワーク用のセクションを追加します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
network_data.yaml ファイルでは、以下のパラメーターを使用することができます。
name-
人間が判読可能なネットワークの名前を設定します。必須のパラメーターは、このパラメーターだけです。判読性を向上させるために、
name_lowerを使用して名前を正規化することもできます。たとえば、InternalApiをinternal_apiに変更します。 name_lower-
ネットワーク名の小文字バージョンを設定します。director は、この名前を
roles_data.yamlファイルのロールに割り当てられる該当ネットワークにマッピングします。 vlan- このネットワークに使用する VLAN を設定します。
vip: true-
新規ネットワーク上に仮想 IP アドレス (VIP) を作成します。この IP は、サービス/ネットワーク間のマッピングパラメーター (
ServiceNetMap) にリスト表示されるサービスのターゲット IP として使用されます。仮想 IP は Pacemaker を使用するロールにしか使用されない点に注意してください。オーバークラウドの負荷分散サービスにより、トラフィックがこれらの IP から対応するサービスのエンドポイントにリダイレクトされます。 ip_subnet- デフォルトの IPv4 サブネットを CIDR 形式で設定します。
allocation_pools- IPv4 サブネットの IP 範囲を設定します。
gateway_ip- ネットワークのゲートウェイを設定します。
routesネットワークに新たなルートを追加します。それぞれの追加ルートが含まれる JSON リストを使用します。それぞれのリスト項目には、ディクショナリーの値のマッピングが含まれます。構文例を以下に示します。
routes: [{'destination':'10.0.0.0/16', 'nexthop':'10.0.2.254'}]routes: [{'destination':'10.0.0.0/16', 'nexthop':'10.0.2.254'}]Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow subnetsこのネットワーク内にある追加のルーティングされたサブネットを作成します。このパラメーターでは、ルーティングされたサブネット名の小文字バージョンが含まれる
dict値をキーとして指定し、vlan、ip_subnet、allocation_pools、およびgateway_ipパラメーターをサブネットにマッピングする値として指定します。このレイアウトの例を以下に示します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow このマッピングは、スパイン/リーフ型デプロイメントで一般的に使用されます。詳しくは、スパイン/リーフ型ネットワーク を参照してください。
-n オプションを使用して、カスタム network_data.yaml ファイルをデプロイメントに含めます。-n オプションを指定しないと、デプロイメントコマンドはデフォルトのネットワークセットを使用します。