8.3. ネットワークインターフェイステンプレート
オーバークラウドのネットワーク設定には、ネットワークインターフェイスのテンプレートセットが必要です。これらのテンプレートは YAML 形式の標準の heat テンプレートです。director がロール内の各ノードを正しく設定できるように、それぞれのロールには NIC のテンプレートが必要です。
すべての NIC のテンプレートには、標準の heat テンプレートと同じセクションが含まれています。
heat_template_version
- 使用する構文のバージョン
description
- テンプレートを説明する文字列
parameters
- テンプレートに追加するネットワークパラメーター
resources
-
parameters
で定義したパラメーターを取得し、それらをネットワークの設定スクリプトに適用します。 outputs
- 設定に使用する最終スクリプトをレンダリングします。
/usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/network/config
のデフォルト NIC テンプレートは、Jinja2 構文を使用してテンプレートを容易にレンダリングします。たとえば、single-nic-vlans
設定からの以下のスニペットにより、各ネットワークの VLAN セットがレンダリングされます。
{%- for network in networks if network.enabled|default(true) and network.name in role.networks %} - type: vlan vlan_id: get_param: {{network.name}}NetworkVlanID addresses: - ip_netmask: get_param: {{network.name}}IpSubnet {%- if network.name in role.default_route_networks %}
デフォルトのコンピュートノードでは、Storage、Internal API、および Tenant ネットワークのネットワーク情報だけがレンダリングされます。
- type: vlan vlan_id: get_param: StorageNetworkVlanID device: bridge_name addresses: - ip_netmask: get_param: StorageIpSubnet - type: vlan vlan_id: get_param: InternalApiNetworkVlanID device: bridge_name addresses: - ip_netmask: get_param: InternalApiIpSubnet - type: vlan vlan_id: get_param: TenantNetworkVlanID device: bridge_name addresses: - ip_netmask: get_param: TenantIpSubnet
デフォルトの Jinja2 ベースのテンプレートを標準の YAML バージョンにレンダリングする方法は、10章カスタムネットワークインターフェイステンプレートで説明します。この YAML バージョンを、カスタマイズのベースとして使用することができます。