8.4. デフォルトのネットワークインターフェイステンプレート


director の /usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/network/config/ には、ほとんどの標準的なネットワークシナリオに適するテンプレートが含まれています。以下の表は、各 NIC テンプレートセットおよびテンプレートを有効にするのに使用する必要がある環境ファイルの概要をまとめたものです。

注記

NIC テンプレートを有効にするそれぞれの環境ファイルには、接尾辞 .j2.yaml が使われます。これはレンダリング前の Jinja2 バージョンです。デプロイメントには、接尾辞に .yaml だけが使われるレンダリング済みのファイル名を指定するようにしてください。

NIC ディレクトリー説明環境ファイル

single-nic-vlans

単一の NIC (nic1) がコントロールプレーンネットワークにアタッチされ、VLAN 経由でデフォルトの Open vSwitch ブリッジにアタッチされる。

environments/net-single-nic-with-vlans.j2.yaml

single-nic-linux-bridge-vlans

単一の NIC (nic1) がコントロールプレーンネットワークにアタッチされ、VLAN 経由でデフォルトの Linux ブリッジにアタッチされる。

environments/net-single-nic-linux-bridge-with-vlans

bond-with-vlans

コントロールプレーンネットワークが nic1 にアタッチされます。ボンディング設定の NIC (nic2 および nic3) が VLAN 経由でデフォルトの Open vSwitch ブリッジにアタッチされる。

environments/net-bond-with-vlans.yaml

multiple-nics

コントロールプレーンネットワークが nic1 にアタッチされます。それ以降の NIC は network_data.yaml ファイルで定義されるネットワークに割り当てられる。デフォルトでは、Storage が nic2 に、Storage Management が nic3 に、Internal API が nic4 に、Tenant が br-tenant ブリッジ上の nic5 に、External がデフォルトの Open vSwitch ブリッジ上の nic6 に割り当てられます。

environments/net-multiple-nics.yaml

注記

外部ネットワークを使用しないオーバークラウド用の環境ファイル (例: net-bond-with-vlans-no-external.yaml) や IPv6 デプロイメント用の環境ファイル (例: net-bond-with-vlans-v6.yaml) も存在します。これらは後方互換のために提供されるもので、コンポーザブルネットワークでは機能しません。

それぞれのデフォルト NIC テンプレートセットには、role.role.j2.yaml テンプレートが含まれます。このファイルは、Jinja2 を使用して各コンポーザブルロールのファイルをさらにレンダリングします。たとえば、オーバークラウドで Compute、Controller、および Ceph Storage ロールが使用される場合には、デプロイメントにより、role.role.j2.yaml をベースに以下のようなテンプレートが新たにレンダリングされます。

  • compute.yaml
  • controller.yaml
  • ceph-storage.yaml
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