10.4. ネットワークインターフェイスの参照
ネットワークインターフェイスの設定には、以下のパラメーターが含まれます。
interface
単一のネットワークインターフェイスを定義します。この設定では、実際のインターフェイス名 ("eth0"、"eth1"、"enp0s25") または番号によるインターフェイス ("nic1"、"nic2"、"nic3") を使用して各インターフェイスを定義します。
  - type: interface
    name: nic2
  - type: interface
    name: nic2
| オプション | デフォルト | 説明 | 
|---|---|---|
|   name  |   インターフェイス名  | |
|   use_dhcp  |   False  |   DHCP を使用して IP アドレスを取得します。  | 
|   use_dhcpv6  |   False  |   DHCP を使用して v6 の IP アドレスを取得します。  | 
|   addresses  |   インターフェイスに割り当てられる IP アドレスのリスト  | |
|   routes  |   インターフェイスに割り当てられるルートのリスト。詳細は、routes を参照してください。  | |
|   mtu  |   1500  |   接続の最大伝送単位 (MTU: Maximum Transmission Unit)  | 
|   primary  |   False  |   プライマリーインターフェイスとしてインターフェイスを定義します。  | 
|   defroute  |   True  |   
								DHCP サービスにより提供されるデフォルトのルートを使用します。  | 
|   persist_mapping  |   False  |   システム名の代わりにデバイスのエイリアス設定を記述します。  | 
|   dhclient_args  |   なし  |   DHCP クライアントに渡す引数  | 
|   dns_servers  |   なし  |   インターフェイスに使用する DNS サーバーのリスト  | 
|   ethtool_opts  |   
								特定の NIC で VXLAN を使用する際にスループットを向上させるには、このオプションを   | 
vlan
					VLAN を定義します。parameters セクションから渡された VLAN ID およびサブネットを使用します。
				
以下に例を示します。
  - type: vlan
    vlan_id:{get_param: ExternalNetworkVlanID}
    addresses:
      - ip_netmask: {get_param: ExternalIpSubnet}
  - type: vlan
    vlan_id:{get_param: ExternalNetworkVlanID}
    addresses:
      - ip_netmask: {get_param: ExternalIpSubnet}
| オプション | デフォルト | 説明 | 
|---|---|---|
|   vlan_id  |   VLAN ID  | |
|   device  |   VLAN の接続先となる親デバイス。VLAN が OVS ブリッジのメンバーではない場合に、このパラメーターを使用します。たとえば、このパラメーターを使用して、ボンディングされたインターフェイスデバイスに VLAN を接続します。  | |
|   use_dhcp  |   False  |   DHCP を使用して IP アドレスを取得します。  | 
|   use_dhcpv6  |   False  |   DHCP を使用して v6 の IP アドレスを取得します。  | 
|   addresses  |   VLAN に割り当てられる IP アドレスのリスト  | |
|   routes  |   VLAN に割り当てられるルートのリスト。詳細は、routes を参照してください。  | |
|   mtu  |   1500  |   接続の最大伝送単位 (MTU: Maximum Transmission Unit)  | 
|   primary  |   False  |   プライマリーインターフェイスとして VLAN を定義します。  | 
|   defroute  |   True  |   
								DHCP サービスにより提供されるデフォルトのルートを使用します。  | 
|   persist_mapping  |   False  |   システム名の代わりにデバイスのエイリアス設定を記述します。  | 
|   dhclient_args  |   なし  |   DHCP クライアントに渡す引数  | 
|   dns_servers  |   なし  |   VLAN に使用する DNS サーバーのリスト  | 
ovs_bond
					Open vSwitch で、複数の インターフェイス を結合するボンディングを定義します。これにより、冗長性や帯域幅が向上します。
				
以下に例を示します。
| オプション | デフォルト | 説明 | 
|---|---|---|
|   name  |   ボンディング名  | |
|   use_dhcp  |   False  |   DHCP を使用して IP アドレスを取得します。  | 
|   use_dhcpv6  |   False  |   DHCP を使用して v6 の IP アドレスを取得します。  | 
|   addresses  |   ボンディングに割り当てられる IP アドレスのリスト  | |
|   routes  |   ボンディングに割り当てられるルートのリスト。詳細は、routes を参照してください。  | |
|   mtu  |   1500  |   接続の最大伝送単位 (MTU: Maximum Transmission Unit)  | 
|   primary  |   False  |   プライマリーインターフェイスとしてインターフェイスを定義します。  | 
|   members  |   ボンディングで使用するインターフェイスオブジェクトのリスト  | |
|   ovs_options  |   ボンディング作成時に OVS に渡すオプションのセット  | |
|   ovs_extra  |   ボンディングのネットワーク設定ファイルで OVS_EXTRA パラメーターとして設定するオプションのセット  | |
|   defroute  |   True  |   
								DHCP サービスにより提供されるデフォルトのルートを使用します。  | 
|   persist_mapping  |   False  |   システム名の代わりにデバイスのエイリアス設定を記述します。  | 
|   dhclient_args  |   なし  |   DHCP クライアントに渡す引数  | 
|   dns_servers  |   なし  |   ボンディングに使用する DNS サーバーのリスト  | 
ovs_bridge
					Open vSwitch で、複数の interface、ovs_bond、vlan オブジェクトを接続するブリッジを定義します。
				
				ネットワークインターフェイス種別 ovs_bridge には、パラメーター name を使用します。
			
					複数のブリッジがある場合は、デフォルト名の bridge_name を受け入れるのではなく、個別のブリッジ名を使用する必要があります。個別の名前を使用しないと、コンバージフェーズ時に 2 つのネットワークボンディングが同じブリッジに配置されます。
				
				外部の tripleo ネットワークに OVS ブリッジを定義している場合は、bridge_name および interface_name の値を維持します。デプロイメントフレームワークが、これらの値を自動的にそれぞれ外部ブリッジ名および外部インターフェイス名に置き換えるためです。
			
以下に例を示します。
OVS ブリッジは、Networking サービス (neutron) サーバーに接続して設定データを取得します。OpenStack の制御トラフィック (通常 Control Plane および Internal API ネットワーク) が OVS ブリッジに配置されていると、OVS がアップグレードされたり、管理ユーザーやプロセスによって OVS ブリッジが再起動されたりする度に、neutron サーバーへの接続が失われます。これにより、ダウンタイムが発生します。このような状況でダウンタイムが許容されない場合は、コントロールグループのネットワークを OVS ブリッジではなく別のインターフェイスまたはボンディングに配置する必要があります。
- Internal API ネットワークをプロビジョニングインターフェイス上の VLAN および 2 番目のインターフェイス上の OVS ブリッジに配置すると、最小の設定を行うことができます。
 - ボンディングを実装する場合は、少なくとも 2 つのボンディング (4 つのネットワークインターフェイス) が必要です。コントロールグループを Linux ボンディング (Linux ブリッジ) に配置します。PXE ブート用のシングルインターフェイスへの LACP フォールバックをスイッチがサポートしていない場合には、このソリューションには少なくとも 5 つの NIC が必要となります。
 
| オプション | デフォルト | 説明 | 
|---|---|---|
|   name  |   ブリッジ名  | |
|   use_dhcp  |   False  |   DHCP を使用して IP アドレスを取得します。  | 
|   use_dhcpv6  |   False  |   DHCP を使用して v6 の IP アドレスを取得します。  | 
|   addresses  |   ブリッジに割り当てられる IP アドレスのリスト  | |
|   routes  |   ブリッジに割り当てられるルートのリスト。詳細は、routes を参照してください。  | |
|   mtu  |   1500  |   接続の最大伝送単位 (MTU: Maximum Transmission Unit)  | 
|   members  |   ブリッジで使用するインターフェイス、VLAN、およびボンディングオブジェクトのリスト  | |
|   ovs_options  |   ブリッジ作成時に OVS に渡すオプションのセット  | |
|   ovs_extra  |   ブリッジのネットワーク設定ファイルで OVS_EXTRA パラメーターとして設定するオプションのセット  | |
|   defroute  |   True  |   
								DHCP サービスにより提供されるデフォルトのルートを使用します。  | 
|   persist_mapping  |   False  |   システム名の代わりにデバイスのエイリアス設定を記述します。  | 
|   dhclient_args  |   なし  |   DHCP クライアントに渡す引数  | 
|   dns_servers  |   なし  |   ブリッジに使用する DNS サーバーのリスト  | 
linux_bond
					複数の インターフェイス を結合する Linux ボンディングを定義します。これにより、冗長性や帯域幅が向上します。bonding_options パラメーターには、カーネルベースのボンディングオプションを指定するようにしてください。
				
以下に例を示します。
				ボンディングが nic2 の MAC アドレスを使用するように、nic2 には primary: true が設定される点に注意してください。
			
| オプション | デフォルト | 説明 | 
|---|---|---|
|   name  |   ボンディング名  | |
|   use_dhcp  |   False  |   DHCP を使用して IP アドレスを取得します。  | 
|   use_dhcpv6  |   False  |   DHCP を使用して v6 の IP アドレスを取得します。  | 
|   addresses  |   ボンディングに割り当てられる IP アドレスのリスト  | |
|   routes  |   ボンディングに割り当てられるルートのリスト。routesを参照してください。  | |
|   mtu  |   1500  |   接続の最大伝送単位 (MTU: Maximum Transmission Unit)  | 
|   primary  |   False  |   プライマリーインターフェイスとしてインターフェイスを定義します。  | 
|   members  |   ボンディングで使用するインターフェイスオブジェクトのリスト  | |
|   bonding_options  |   ボンディングを作成する際のオプションのセット  | |
|   defroute  |   True  |   
								DHCP サービスにより提供されるデフォルトのルートを使用します。  | 
|   persist_mapping  |   False  |   システム名の代わりにデバイスのエイリアス設定を記述します。  | 
|   dhclient_args  |   なし  |   DHCP クライアントに渡す引数  | 
|   dns_servers  |   なし  |   ボンディングに使用する DNS サーバーのリスト  | 
linux_bridge
					複数の interface、linux_bond、vlan オブジェクトを接続する Linux ブリッジを定義します。外部のブリッジは、パラメーターに 2 つの特殊な値も使用します。
				
- 
						
bridge_name: 外部ブリッジ名に置き換えます。 - 
						
interface_name: 外部インターフェイスに置き換えます。 
以下に例を示します。
| オプション | デフォルト | 説明 | 
|---|---|---|
|   name  |   ブリッジ名  | |
|   use_dhcp  |   False  |   DHCP を使用して IP アドレスを取得します。  | 
|   use_dhcpv6  |   False  |   DHCP を使用して v6 の IP アドレスを取得します。  | 
|   addresses  |   ブリッジに割り当てられる IP アドレスのリスト  | |
|   routes  |   ブリッジに割り当てられるルートのリスト。詳細は、routes を参照してください。  | |
|   mtu  |   1500  |   接続の最大伝送単位 (MTU: Maximum Transmission Unit)  | 
|   members  |   ブリッジで使用するインターフェイス、VLAN、およびボンディングオブジェクトのリスト  | |
|   defroute  |   True  |   
								DHCP サービスにより提供されるデフォルトのルートを使用します。  | 
|   persist_mapping  |   False  |   システム名の代わりにデバイスのエイリアス設定を記述します。  | 
|   dhclient_args  |   なし  |   DHCP クライアントに渡す引数  | 
|   dns_servers  |   なし  |   ブリッジに使用する DNS サーバーのリスト  | 
routes
ネットワークインターフェイス、VLAN、ブリッジ、またはボンディングに適用するルートのリストを定義します。
以下に例を示します。
| オプション | デフォルト | 説明 | 
|---|---|---|
|   ip_netmask  |   なし  |   接続先ネットワークの IP およびネットマスク  | 
|   default  |   False  |   
								このルートをデフォルトルートに設定します。  | 
|   next_hop  |   なし  |   接続先ネットワークに到達するのに使用するルーターの IP アドレス  |