12.2.3. virsh を使用したパーティションベースのストレージプールの作成


このセクションでは、virsh コマンドを使用したパーティションベースのストレージプールの作成について説明します。
警告
この手順は、ディスク全体をストレージプール (/dev/sdb など) として割り当てるのに使用しないでください。ゲストには、ディスク全体またはブロックデバイスへの書き込みアクセス権を付与しないでください。この方法は、パーティション (たとえば、/dev/sdb1) をストレージプールに割り当てる場合にのみ使用してください。

手順12.2 virsh を使用して事前にフォーマットされたブロックデバイスストレージプールを作成する

  1. ストレージプール定義を作成します

    virsh pool-define-as コマンドを使用して、新しいストレージプール定義を作成します。事前にフォーマットされたディスクをストレージプールとして定義するには、次の 3 つのオプションを提供する必要があります。
    パーティション名
    nameパラメーターは、ストレージプールの名前を決定します。この例では、以下の例で guest_images_fs という名前を使用しています。
    device
    deviceパラメーターにpath属性を指定すると、ストレージデバイスのデバイスパスが指定されます。この例では、パーティション /dev/sdc1 を使用しています。
    mountpoint
    フォーマットされたデバイスがマウントされるローカルファイルシステム上のmountpoint。マウントポイントディレクトリーが存在しない場合、virsh コマンドでディレクトリーを作成できます。
    この例では、ディレクトリー /guest_images が使用されています。
    # virsh pool-define-as guest_images_fs fs - - /dev/sdc1 - "/guest_images"
    Pool guest_images_fs defined
    
    これで、新しいプールとマウントポイントが作成されました。
  2. 新しいプールを確認する

    現在のストレージプールを一覧表示します。
    # virsh pool-list --all
    Name                 State      Autostart
    -----------------------------------------
    default              active     yes
    guest_images_fs      inactive   no
    
  3. マウントポイントを作成します。

    virsh pool-build コマンドを使用して、事前にフォーマットされたファイルシステムストレージプールのマウントポイントを作成します。
    # virsh pool-build guest_images_fs
    Pool guest_images_fs built
    # ls -la /guest_images
    total 8
    drwx------.  2 root root 4096 May 31 19:38 .
    dr-xr-xr-x. 25 root root 4096 May 31 19:38 ..
    # virsh pool-list --all
    Name                 State      Autostart
    -----------------------------------------
    default              active     yes
    guest_images_fs      inactive   no
    
  4. ストレージプールを起動します。

    virsh pool-start コマンドを使用して、ファイルシステムをマウントポイントにマウントし、プールを使用できるようにします。
    # virsh pool-start guest_images_fs
    Pool guest_images_fs started
    # virsh pool-list --all
    Name                 State      Autostart
    -----------------------------------------
    default              active     yes
    guest_images_fs      active     no
    
  5. 自動起動をオンにします

    デフォルトでは、virsh で定義されたストレージプールは、libvirtd が起動するたびに自動的に起動するように設定されていません。これを修正するには、virsh pool-autostart コマンドで自動開始を有効にします。ストレージプールは、libvirtd が起動するたびに自動的に起動するようになりました。
    # virsh pool-autostart guest_images_fs
    Pool guest_images_fs marked as autostarted
    
    # virsh pool-list --all
    Name                 State      Autostart
    -----------------------------------------
    default              active     yes
    guest_images_fs      active     yes
    
  6. ストレージプールを確認します。

    ストレージプールが正しく作成され、報告されたサイズが期待どおりで、状態が running と報告されたことを確認します。ファイルシステムのマウントポイントに lost+found ディレクトリーがあり、デバイスがマウントされていることを確認します。
    # virsh pool-info guest_images_fs
    Name:           guest_images_fs
    UUID:           c7466869-e82a-a66c-2187-dc9d6f0877d0
    State:          running
    Persistent:     yes
    Autostart:      yes
    Capacity:       458.39 GB
    Allocation:     197.91 MB
    Available:      458.20 GB
    # mount | grep /guest_images
    /dev/sdc1 on /guest_images type ext4 (rw)
    # ls -la /guest_images
    total 24
    drwxr-xr-x.  3 root root  4096 May 31 19:47 .
    dr-xr-xr-x. 25 root root  4096 May 31 19:38 ..
    drwx------.  2 root root 16384 May 31 14:18 lost+found
    
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