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See documentation for the latest supported version 3 or the latest supported version 4.5.2.12.2. PXE または iPXE ブートによる Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンの作成
ユーザーによってプロビジョニングされるベアメタルインフラストラクチャーにクラスターをインストールする前に、それが使用する RHCOS マシンを作成する必要があります。PXE または iPXE ブートを使用してマシンを作成することができます。
前提条件
- クラスターの Ignition 設定ファイルを取得していること。
 - PXE または iPXE インフラストラクチャーを提供するのに必要な DHCP、TFTP、および HTTP サービスの設定についての理解。
 - 使用しているコンピューターからアクセス可能な HTTP サーバーおよび TFTP サーバーへのアクセスがあること。
 
手順
インストールプログラムが作成したマスター、ワーカーおよびブートストラップの Ignition 設定を HTTP サーバーにアップロードします。これらのファイルの URL をメモします。
重要インストールの完了後にコンピュートマシンをさらにクラスターに追加する予定の場合には、これらのファイルを削除しないでください。
Red Hat カスタマーポータルの 製品のダウンロード ページまたは RHCOS イメージミラー ページから圧縮された metal RAW イメージ、
kernelおよびinitramfsファイルを取得します。重要RHCOS イメージは OpenShift Container Platform の各リリースごとに変更されない可能性があります。インストールする OpenShift Container Platform バージョンと等しいか、それ以下のバージョンの内で最も新しいバージョンのイメージをダウンロードする必要があります。利用可能な場合は、OpenShift Container Platform バージョンに一致するイメージのバージョンを使用します。この手順には RAW イメージのみを使用します。RHCOS qcow2 イメージは、ベアメタルのインストールではサポートされません。
ファイル名には、OpenShift Container Platform のバージョン名が含まれます。以下の例のようになります。
- 
										圧縮されたメタル RAW イメージ: 
rhcos-<version>-<architecture>-metal.<architecture>.raw.gz - 
										
kernel:rhcos-<version>-<architecture>-installer-kernel-<architecture> - 
										
initramfs:rhcos-<version>-<architecture>-installer-initramfs.<architecture>.img 
- 
										圧縮されたメタル RAW イメージ: 
 - RAW イメージを HTTP サーバーにアップロードします。
 使用する起動方法に必要な追加ファイルをアップロードします。
- 
										従来の PXE の場合、
kernelおよびinitramfsファイルを TFTP サーバーにアップロードします。 - 
										iPXE の場合、
kernelおよびinitramfsファイルを HTTP サーバーにアップロードします。 
重要インストールの完了後にコンピュートマシンをさらにクラスターに追加する予定の場合には、これらのファイルを削除しないでください。
- 
										従来の PXE の場合、
 - RHCOS のインストール後にマシンがローカルディスクから起動されるようにネットワークブートインフラストラクチャーを設定します。
 RHCOS イメージに PXE または iPXE インストールを設定します。
ご使用の環境についての以下の例で示されるメニューエントリーのいずれかを変更し、イメージおよび Ignition ファイルが適切にアクセスできることを確認します。
PXE の場合:
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 - TFTP サーバーで利用可能な
kernelファイルの場所を指定します。 - 2
 - 複数の NIC を使用する場合、
ipオプションに単一インターフェイスを指定します。たとえば、eno1という名前の NIC で DHCP を使用するには、ip=eno1:dhcpを設定します。 - 3
 - HTTP または TFTP サーバーにアップロードした RHCOS ファイルの場所を指定します。
initrdパラメーター値は、TFTP サーバーのinitramfsファイルの場所です。coreos.inst.image_urlパラメーター値は、HTTP サーバーの圧縮されたメタル RAW イメージの場所であり、coreos.inst.ignition_urlパラメーター値は HTTP サーバーのブートストラップ Ignition 設定ファイルの場所になります。 
注記この設定では、グラフィカルコンソールを使用するマシンでシリアルコンソールアクセスを有効にしません。別のコンソールを設定するには、
APPEND行に 1 つ以上のconsole=引数を追加します。たとえば、console=tty0 console=ttyS0を追加して、最初の PC シリアルポートをプライマリーコンソールとして、グラフィカルコンソールをセカンダリーコンソールとして設定します。詳細は、How does one set up a serial terminal and/or console in Red Hat Enterprise Linux? を参照してください。iPXE の場合:
kernel http://<HTTP_server>/rhcos-<version>-<architecture>-installer-kernel-<architecture> ip=dhcp rd.neednet=1 initrd=rhcos-<version>-<architecture>-installer-initramfs.<architecture>.img coreos.inst=yes coreos.inst.install_dev=sda coreos.inst.image_url=http://<HTTP_server>/rhcos-<version>-<architecture>-metal.<architecture>.raw.gz coreos.inst.ignition_url=http://<HTTP_server>/bootstrap.ign initrd http://<HTTP_server>/rhcos-<version>-<architecture>-installer-initramfs.<architecture>.img boot
kernel http://<HTTP_server>/rhcos-<version>-<architecture>-installer-kernel-<architecture> ip=dhcp rd.neednet=1 initrd=rhcos-<version>-<architecture>-installer-initramfs.<architecture>.img coreos.inst=yes coreos.inst.install_dev=sda coreos.inst.image_url=http://<HTTP_server>/rhcos-<version>-<architecture>-metal.<architecture>.raw.gz coreos.inst.ignition_url=http://<HTTP_server>/bootstrap.ign1 2 initrd http://<HTTP_server>/rhcos-<version>-<architecture>-installer-initramfs.<architecture>.img3 bootCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
 - HTTP サーバーにアップロードした RHCOS ファイルの場所を指定します。
kernelパラメーター値はkernelファイルの場所であり、initrdパラメーター値は、以下のinitrd行で提供されるinitramfsファイルの名前を参照し、coreos.inst.image_urlパラメーター値は圧縮されたメタル RAW イメージの場所、coreos.inst.ignition_urlパラメーター値はブートストラップ Ignition 設定ファイルの場所になります。 - 2
 - 複数の NIC を使用する場合、
ipオプションに単一インターフェイスを指定します。たとえば、eno1という名前の NIC で DHCP を使用するには、ip=eno1:dhcpを設定します。 - 3
 - HTTP サーバーにアップロードした
initramfsファイルの場所を指定します。 
注記この設定では、グラフィカルコンソールを使用するマシンでシリアルコンソールアクセスを有効にしません。別のコンソールを設定するには、
kernel行にconsole=引数を 1 つ以上追加します。たとえば、console=tty0 console=ttyS0を追加して、最初の PC シリアルポートをプライマリーコンソールとして、グラフィカルコンソールをセカンダリーコンソールとして設定します。詳細は、How does one set up a serial terminal and/or console in Red Hat Enterprise Linux? を参照してください。
UEFI を使用する場合は、以下の操作を実行します。
システムの起動に必要な EFI バイナリーおよび
grub.cfgファイルを提供します。shim.efiバイナリーとgrubx64.efiバイナリーが必要です。RHCOS ISO をホストにマウントし、
images/efiboot.imgファイルをホストにマウントして、必要な EFI バイナリーを展開します。efiboot.imgマウントポイントから、EFI/redhat/shimx64.efiおよびEFI/redhat/grubx64.efiファイルを TFTP サーバーにコピーします。mkdir -p /mnt/{iso,efiboot} mount -o loop rhcos-installer.x86_64.iso /mnt/iso mount -o loop,ro /mnt/iso/images/efiboot.img /mnt/efiboot cp /mnt/efiboot/EFI/redhat/{shimx64.efi,grubx64.efi} . umount /mnt/{efiboot,iso}# mkdir -p /mnt/{iso,efiboot} # mount -o loop rhcos-installer.x86_64.iso /mnt/iso # mount -o loop,ro /mnt/iso/images/efiboot.img /mnt/efiboot # cp /mnt/efiboot/EFI/redhat/{shimx64.efi,grubx64.efi} . # umount /mnt/{efiboot,iso}Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 
- 
										RHCOS ISO に含まれている 
EFI/redhat/grub.cfgファイルを TFTP サーバーにコピーします。 grub.cfgファイルを編集し、以下の引数を追加します。menuentry 'Install Red Hat Enterprise Linux CoreOS' --class fedora --class gnu-linux --class gnu --class os { linux rhcos-<version>-<architecture>-installer-kernel-<architecture> nomodeset rd.neednet=1 coreos.inst=yes coreos.inst.install_dev=sda coreos.inst.image_url=http://<HTTP_server>/rhcos-<version>-<architecture>-metal.<architecture>.raw.gz coreos.inst.ignition_url=http://<HTTP_server>/bootstrap.ign initrd rhcos-<version>-<architecture>-installer-initramfs.<architecture>.img }menuentry 'Install Red Hat Enterprise Linux CoreOS' --class fedora --class gnu-linux --class gnu --class os { linux rhcos-<version>-<architecture>-installer-kernel-<architecture> nomodeset rd.neednet=1 coreos.inst=yes coreos.inst.install_dev=sda coreos.inst.image_url=http://<HTTP_server>/rhcos-<version>-<architecture>-metal.<architecture>.raw.gz coreos.inst.ignition_url=http://<HTTP_server>/bootstrap.ign1 initrd rhcos-<version>-<architecture>-installer-initramfs.<architecture>.img2 }Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 
継続してクラスターのマシンを作成します。
重要この時点でブートストラップおよびコントロールプレーンマシンを作成する必要があります。コントロールプレーンマシンがデフォルトのスケジュール対象にされていない場合、クラスターのインストール前に少なくとも 2 つのコンピュートマシンを作成します。