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See documentation for the latest supported version 3 or the latest supported version 4.2.6.3. カスタム VPC の使用について
OpenShift Container Platform 4.5 では、Amazon Web Services (AWS) の既存 Amazon Virtual Private Cloud (VPC) の既存のサブネットにクラスターをデプロイできます。OpenShift Container Platform を既存の AWS VPC にデプロイすると、新規アカウントの制限を回避したり、会社のガイドラインによる運用上の制約をより容易に遵守することが可能になる場合があります。VPC を作成するために必要なインフラストラクチャーの作成パーミッションを取得できない場合は、このインストールオプションを使用します。
インストールプログラムは既存のサブネットにある他のコンポーネントを把握できないため、ユーザーの代わりにサブネットの CIDR を選択することはできません。クラスターをインストールするサブネットのネットワークを独自に設定する必要があります。
2.6.3.1. VPC を使用するための要件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
インストールプログラムは、以下のコンポーネントを作成しなくなりました。
- インターネットゲートウェイ
 - NAT ゲートウェイ
 - サブネット
 - ルートテーブル
 - VPC
 - VPC DHCP オプション
 - VPC エンドポイント
 
カスタム VPC を使用する場合は、そのカスタム VPC と使用するインストールプログラムおよびクラスターのサブネットを適切に設定する必要があります。インストールプログラムは、使用するクラスターのネットワーク範囲を細分化できず、サブネットのルートテーブルを設定するか、または DHCP などの VPC オプションを設定します。これは、クラスターのインストール前に設定する必要があります。
VPC は以下の特性を満たす必要があります。
- 
								VPC の CIDR ブロックには、クラスターマシンの IP アドレスプールである 
Networking.MachineCIDR範囲が含まれている必要があります。 - 
								VPC は 
kubernetes.io/cluster/.*: ownedタグを使用できません。 - 
								VPC で 
enableDnsSupportおよびenableDnsHostnames属性を有効にし、クラスターが VPC に割り当てられている Route 53 ゾーンを使用してクラスターの内部 DNS レコードを解決できるようにする必要があります。AWS ドキュメントの DNS Support in Your VPC を参照してください。 
パブリックアクセスでクラスターを使用する場合、クラスターが使用する各アベイラビリティーゾーンのパブリックおよびプライベートサブネットを作成する必要があります。
						インストールプログラムは kubernetes.io/cluster/.*: shared タグを追加するようにサブネットを変更するため、サブネットでは 1 つ以上の空のタグスロットが利用可能である必要があります。AWS ドキュメントで現在の タグ制限 を確認し、インストールプログラムでタグを指定する各サブネットに追加できるようにします。
					
非接続環境で作業している場合、EC2 および ELB エンドポイントのパブリック IP アドレスに到達することはできません。これを解決するには、VPC エンドポイントを作成し、これをクラスターが使用するサブネットに割り当てる必要があります。エンドポイントの名前は以下のように指定する必要があります。
- 
								
ec2.<region>.amazonaws.com - 
								
elasticloadbalancing.<region>.amazonaws.com - 
								
s3.<region>.amazonaws.com 
必要な VPC コンポーネント
お使いのマシンとの通信を可能にする適切な VPC およびサブネットを指定する必要があります。
| コンポーネント | AWS タイプ | 説明 | |
|---|---|---|---|
|   VPC  |  
  |   使用するクラスターのパブリック VPC を指定する必要があります。VPC は、各サブネットのルートテーブルを参照するエンドポイントを使用して、S3 でホストされているレジストリーとの通信を強化します。  | |
|   パブリックサブネット  |  
  |   VPC には 1 から 3 のアベイラビリティーゾーンのパブリックサブネットが必要であり、それらを適切な Ingress ルールに関連付ける必要があります。  | |
|   インターネットゲートウェイ  |  
  |   VPC に割り当てられたパブリックルートを持つパブリックインターネットゲートウェイが必要です。提供されるテンプレートでは、各パブリックサブネットに EIP アドレスと NAT ゲートウェイがあります。これらの NAT ゲートウェイは、プライベートサブネットインスタンスなどのクラスターリソースがインターネットに到達できるようにするもので、一部のネットワークが制限された環境またはプロキシーのシナリオでは必要ありません。  | |
|   ネットワークアクセス制御  |  
  |   VPC が以下のポートにアクセスできるようにする必要があります。  | |
|   ポート  |   理由  | ||
|   
										  |   インバウンド HTTP トラフィック  | ||
|   
										  |   インバウンド HTTPS トラフィック  | ||
|   
										  |   インバウンド SSH トラフィック  | ||
|   
										  |   インバウンド一時 (ephemeral) トラフィック  | ||
|   
										  |   アウトバウンド一時 (ephemeral) トラフィック  | ||
|   プライベートサブネット  |  
  |   VPC にはプライベートサブネットを使用できます。提供される CloudFormation テンプレートは 1 から 3 アベイラビリティーゾーンのプライベートサブネットを作成できます。プライベートサブネットを使用できる場合は、それらの適切なルートおよびテーブルを指定する必要があります。  | |