12.7.3. Telemetry について
Telemetry は厳選されたクラスターモニターリングメトリクスのサブセットを Red Hat に送信します。Telemeter Client はメトリクス値を 4 分 30 秒ごとにフェッチし、データを Red Hat にアップロードします。これらのメトリクスについては、本書で説明しています。
このデータのストリームは、Red Hat によってリアルタイムでクラスターをモニターし、お客様に影響を与える問題に随時対応するために使用されます。またこれにより、Red Hat がサービスへの影響を最小限に抑えつつつアップグレードエクスペリエンスの継続的な改善に向けた OpenShift Container Platform のアップグレードの展開を可能にします。
このデバッグ情報は、サポートケースでレポートされるデータへのアクセスと同じ制限が適用された状態で Red Hat サポートおよびエンジニアリングチームが利用できます。接続クラスターのすべての情報は、OpenShift Container Platform をより使用しやすく、より直感的に使用できるようにするために Red Hat によって使用されます。
12.7.3.1. Telemetry で収集される情報
以下の情報は、Telemetry によって収集されます。
- インストール時に生成される一意でランダムな識別子
- OpenShift Container Platform クラスターのバージョン情報、および更新バージョンの可用性を特定するために使用されるインストールの更新の詳細を含むバージョン情報
- クラスターごとに利用可能な更新の数、更新に使用されるチャネルおよびイメージリポジトリー、更新の進捗情報、および更新で発生するエラーの数などの更新情報
- OpenShift Container Platform がデプロイされているプラットフォームの名前およびデータセンターの場所
- CPU コアの数およびそれぞれに使用される RAM の容量を含む、クラスター、マシンタイプ、およびマシンについてのサイジング情報
- クラスター内での実行中の仮想マシンインスタンスの数
- etcd メンバーの数および etcd クラスターに保存されるオブジェクトの数
- クラスターにインストールされている OpenShift Container Platform フレームワークコンポーネントおよびそれらの状態とステータス
- コンポーネント、機能および拡張機能に関する使用状況の情報
- テクノロジープレビューおよびサポート対象外の設定に関する使用状況の詳細
- 動作が低下したソフトウェアに関する情報
-
NotReady
とマークされているノードについての情報 - 動作が低下した Operator の関連オブジェクトとして一覧表示されるすべての namespace のイベント
- Red Hat サポートがお客様にとって有用なサポートを提供するのに役立つ設定の詳細。これには、クラウドインフラストラクチャーレベルのノード設定、ホスト名、IP アドレス、Kubernetes Pod 名、namespace、およびサービスが含まれます。
- 証明書の有効性についての情報
Telemetry は、ユーザー名やパスワードなどの識別情報を収集しません。Red Hat は、個人情報を収集することを意図していません。Red Hat は、個人情報が誤って受信したことを検知した場合に、該当情報を削除します。Telemetry データが個人データを設定する場合において、Red Hat のプライバシー方針については、Red Hat Privacy Statement を参照してください。