7.15.9.2. 仮想マシン用のコンテナーディスクの準備
仮想マシンイメージでコンテナーディスクをビルドし、これを仮想マシンで使用する前にこれをコンテナーレジストリーにプッシュする必要があります。次に、DataVolume を使用してコンテナーディスクを PVC にインポートし、これを仮想マシンに割り当てるか、またはコンテナーディスクを一時的な containerDisk
ボリュームとして仮想マシンに直接割り当てることができます。
前提条件
-
podman
がインストールされていない場合はインストールすること。 - 仮想マシンイメージは QCOW2 または RAW 形式のいずれかであること。
手順
Dockerfile を作成して、仮想マシンイメージをコンテナーイメージにビルドします。仮想マシンイメージは、UID が
107
の QEMU で所有され、コンテナー内の/disk/
ディレクトリーに置かれる必要があります。次に、/disk/
ディレクトリーのパーミッションは0440
に設定する必要があります。以下の例では、Red Hat Universal Base Image (UBI) を使用して最初の段階でこれらの設定変更を処理し、2 番目の段階で最小の
scratch
イメージを使用して結果を保存します。$ cat > Dockerfile << EOF FROM registry.access.redhat.com/ubi8/ubi:latest AS builder ADD --chown=107:107 <vm_image>.qcow2 /disk/ 1 RUN chmod 0440 /disk/* FROM scratch COPY --from=builder /disk/* /disk/ EOF
- 1
- ここで、<vm_image> は QCOW2 または RAW 形式の仮想マシンイメージです。
リモートの仮想マシンイメージを使用するには、<vm_image>.qcow2
をリモートイメージの完全な URL に置き換えます。
コンテナーをビルドし、これにタグ付けします。
$ podman build -t <registry>/<container_disk_name>:latest .
コンテナーイメージをレジストリーにプッシュします。
$ podman push <registry>/<container_disk_name>:latest
コンテナーレジストリーに TLS がない場合は、コンテナーディスクを永続ストレージにインポートする前に非セキュアなレジストリーとしてこれを追加する必要があります。