1.6. コンテナーのコンテンツのセキュリティー保護
コンテナー内のコンテンツのセキュリティーを確保するには、まず信頼できるベースイメージ (Red Hat Universal Base Images など) を使用し、信頼できるソフトウェアを追加する必要があります。コンテナーイメージのセキュリティーを継続的に確認するには、Red Hat およびサードパーティーのツールの両方を使用してイメージをスキャンできます。
1.6.1. コンテナー内のセキュリティー
アプリケーションとインフラストラクチャーは、すぐに利用できるコンポーネントで設定されています。その多くは、Linux オペレーティングシステム、JBoss Web Server、PostgreSQL、および Node.js などのオープンソースパッケージです。
これらのパッケージのコンテナー化されたバージョンも利用できます。ただし、パッケージの出所や、ビルドした人、パッケージの中に悪質なコードが含まれているかどうかを確認する必要があります。
確認するべき点には以下が含まれます。
- コンテナーの内容がインフラストラクチャーを危険にさらす可能性はあるか ?
- アプリケーション層に既知の脆弱性が存在するか ?
- ランタイムおよびオペレーティングシステム層は最新の状態にあるか ?
Red Hat Universal Base Images (UBI) でコンテナーをビルドすることにより、コンテナーイメージのベースが Red Hat Enterprise Linux に含まれる同じ RPM パッケージのソフトウェアで設定されるものであることを確認できます。UBI イメージの使用または再配布にサブスクリプションは必要ありません。
コンテナー自体のセキュリティーが継続的に保護されるようにするには、RHEL から直接使用されるか、または OpenShift Container Platform に追加されているセキュリティースキャン機能は、使用しているイメージに脆弱性がある場合に警告を出します。OpenSCAP イメージスキャンは RHEL で利用でき、Container Security Operator は、OpenShift Container Platform で使用されるコンテナーイメージをチェックするために追加できます。