12.7.9. Kubernetes マニフェストおよび Ignition 設定ファイルの作成


一部のクラスター定義ファイルを変更し、クラスターマシンを手動で起動する必要があるため、クラスターがマシンを作成するために必要な Kubernetes マニフェストと Ignition 設定ファイルを生成する必要があります。

重要

インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の node-bootstrapper 証明書署名要求 (CSR) を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。

前提条件

  • OpenShift Container Platform インストールプログラムを取得します。ネットワークが制限されたインストールでは、これらのファイルがミラーホスト上に置かれます。
  • install-config.yaml インストール設定ファイルを作成します。

手順

  1. クラスターの Kubernetes マニフェストを生成します。

    $ ./openshift-install create manifests --dir=<installation_directory> 1

    出力例

    INFO Consuming Install Config from target directory
    WARNING Making control-plane schedulable by setting MastersSchedulable to true for Scheduler cluster settings

    1
    <installation_directory> については、作成した install-config.yaml ファイルが含まれるインストールディレクトリーを指定します。

    インストールプロセスの後の部分で独自のコンピュートマシンを作成するため、この警告を無視しても問題がありません。

  2. コントロールプレーンマシンを定義する Kubernetes マニフェストファイルを削除します。

    $ rm -f <installation_directory>/openshift/99_openshift-cluster-api_master-machines-*.yaml

    これらのファイルを削除することで、クラスターがコントロールプレーンマシンを自動的に生成するのを防ぐことができます。

  3. オプション: クラスターでコンピュートマシンをプロビジョニングする必要がない場合は、ワーカーマシンを定義する Kubernetes マニフェストファイルを削除します。

    $ rm -f <installation_directory>/openshift/99_openshift-cluster-api_worker-machineset-*.yaml

    ワーカーマシンは独自に作成し、管理するため、これらのマシンを初期化する必要はありません。

  4. コントロールプレーンマシンおよびコンピュートマシンセットを定義する Kubernetes マニフェストファイルを削除します。

    $ rm -f openshift/99_openshift-cluster-api_master-machines-*.yaml openshift/99_openshift-cluster-api_worker-machineset-*.yaml

    これらのリソースを独自に作成および管理するため、それらを初期化する必要はありません。

    • マシンセットファイルを保存して、マシン API を使用してコンピュートマシンを作成することができますが、環境に合わせてそれらへの参照を更新する必要があります。
  5. <installation_directory>/manifests/cluster-scheduler-02-config.yml Kubernetes マニフェストファイルを変更し、Pod がコントロールプレーンマシンにスケジュールされないようにします。

    1. <installation_directory>/manifests/cluster-scheduler-02-config.yml ファイルを開きます。
    2. mastersSchedulable パラメーターを見つけ、その値を False に設定します。
    3. ファイルを保存し、終了します。
  6. オプション: Ingress Operator を DNS レコードを作成するよう設定する必要がない場合は、<installation_directory>/manifests/cluster-dns-02-config.yml DNS 設定ファイルから privateZone および publicZone セクションを削除します。

    apiVersion: config.openshift.io/v1
    kind: DNS
    metadata:
      creationTimestamp: null
      name: cluster
    spec:
      baseDomain: example.openshift.com
      privateZone: 1
        id: mycluster-100419-private-zone
      publicZone: 2
        id: example.openshift.com
    status: {}
    1 2
    このセクションを完全に削除します。

    これを実行する場合、後のステップで Ingress DNS レコードを手動で追加する必要があります。

  7. Ignition 設定ファイルを取得します。

    $ ./openshift-install create ignition-configs --dir=<installation_directory> 1
    1
    <installation_directory> については、同じインストールディレクトリーを指定します。

    以下のファイルはディレクトリーに生成されます。

    .
    ├── auth
    │   ├── kubeadmin-password
    │   └── kubeconfig
    ├── bootstrap.ign
    ├── master.ign
    ├── metadata.json
    └── worker.ign
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