14.4. LDAP グループの同期の例


このセクションには、RFC 2307、Active Directory、および拡張 Active Directory スキーマについての例が記載されています。

注記

これらの例では、すべてのユーザーがそれぞれのグループの直接的なメンバーであることを想定しています。とくに、グループには他のグループがメンバーとして含まれません。ネスト化されたグループを同期する方法の詳細については、ネスト化されたメンバーシップ同期の例について参照してください。

14.4.1. RFC 2307 スキーマの使用によるグループの同期

RFC 2307 スキーマの場合、以下の例では 2 名のメンバー (JaneJim) を持つ admins というグループを同期します。以下に例を示します。

  • グループとユーザーが LDAP サーバーに追加される方法。
  • 同期後に生成される OpenShift Container Platform の Group レコード。
注記

これらの例では、すべてのユーザーがそれぞれのグループの直接的なメンバーであることを想定しています。とくに、グループには他のグループがメンバーとして含まれません。ネスト化されたグループを同期する方法の詳細については、ネスト化されたメンバーシップ同期の例について参照してください。

RFC 2307 スキーマでは、ユーザー (Jane と Jim) とグループの両方がファーストクラスエントリーとして LDAP サーバーに存在し、グループメンバーシップはグループの属性に保存されます。以下の ldif のスニペットでは、このスキーマのユーザーとグループを定義しています。

RFC 2307 スキーマを使用する LDAP エントリー: rfc2307.ldif

  dn: ou=users,dc=example,dc=com
  objectClass: organizationalUnit
  ou: users
  dn: cn=Jane,ou=users,dc=example,dc=com
  objectClass: person
  objectClass: organizationalPerson
  objectClass: inetOrgPerson
  cn: Jane
  sn: Smith
  displayName: Jane Smith
  mail: jane.smith@example.com
  dn: cn=Jim,ou=users,dc=example,dc=com
  objectClass: person
  objectClass: organizationalPerson
  objectClass: inetOrgPerson
  cn: Jim
  sn: Adams
  displayName: Jim Adams
  mail: jim.adams@example.com
  dn: ou=groups,dc=example,dc=com
  objectClass: organizationalUnit
  ou: groups
  dn: cn=admins,ou=groups,dc=example,dc=com 1
  objectClass: groupOfNames
  cn: admins
  owner: cn=admin,dc=example,dc=com
  description: System Administrators
  member: cn=Jane,ou=users,dc=example,dc=com 2
  member: cn=Jim,ou=users,dc=example,dc=com

1
このグループは LDAP サーバーのファーストクラスエントリーです。
2
グループのメンバーは、グループの属性としての識別参照と共に一覧表示されます。

前提条件

  • 設定ファイルを作成します。

手順

  • rfc2307_config.yaml ファイルと同期します。

    $ oc adm groups sync --sync-config=rfc2307_config.yaml --confirm

    OpenShift Container Platform は、上記の同期操作の結果として以下のグループレコードを作成します。

    rfc2307_config.yaml ファイルを使用して作成される OpenShift Container Platform Group

    apiVersion: user.openshift.io/v1
    kind: Group
    metadata:
      annotations:
        openshift.io/ldap.sync-time: 2015-10-13T10:08:38-0400 1
        openshift.io/ldap.uid: cn=admins,ou=groups,dc=example,dc=com 2
        openshift.io/ldap.url: LDAP_SERVER_IP:389 3
      creationTimestamp:
      name: admins 4
    users: 5
    - jane.smith@example.com
    - jim.adams@example.com

    1
    この OpenShift Container Platform Group と LDAP サーバーが最後に同期された時間です。ISO 6801 形式を使用します。
    2
    LDAP サーバーのグループの固有識別子です。
    3
    このグループのレコードが保存される LDAP サーバーの IP アドレスとホストです。
    4
    同期ファイルが指定するグループ名です。
    5
    グループのメンバーのユーザーです。同期ファイルで指定される名前が使用されます。
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