第8章 Cluster Monitoring Operator のスケーリング
OpenShift Container Platform は、Cluster Monitoring Operator が収集し、Prometheus ベースのモニターリングスタックに保存するメトリクスを公開します。管理者は、Grafana という 1 つのダッシュボードインターフェイスでシステムリソース、コンテナーおよびコンポーネントのメトリクスを表示できます。
8.1. Prometheus データベースのストレージ要件
Red Hat では、異なるスケールサイズに応じて各種のテストが実行されました。
以下の Prometheus ストレージ要件は規定されていません。ワークロードのアクティビティーおよびリソースの使用に応じて、クラスターで観察されるリソースの消費量が大きくなる可能性があります。
ノード数 | Pod 数 | 1 日あたりの Prometheus ストレージの増加量 | 15 日ごとの Prometheus ストレージの増加量 | RAM 領域 (スケールサイズに基づく) | ネットワーク (tsdb チャンクに基づく) |
---|---|---|---|---|---|
50 | 1800 | 6.3 GB | 94 GB | 6 GB | 16 MB |
100 | 3600 | 13 GB | 195 GB | 10 GB | 26 MB |
150 | 5400 | 19 GB | 283 GB | 12 GB | 36 MB |
200 | 7200 | 25 GB | 375 GB | 14 GB | 46 MB |
ストレージ要件が計算値を超過しないようにするために、オーバーヘッドとして予期されたサイズのおよそ 20% が追加されています。
上記の計算は、デフォルトの OpenShift Container Platform Cluster Monitoring Operator についての計算です。
CPU の使用率による影響は大きくありません。比率については、およそ 50 ノードおよび 1800 Pod ごとに 1 コア (/40) になります。
OpenShift Container Platform についての推奨事項
- 3 つ以上のインフラストラクチャー (infra) ノードを使用します。
- NVMe (non-volatile memory express) ドライブを搭載した 3 つ以上の openshift-container-storage ノードを使用します。