6.2.4. インフラストラクチャーマシンのマシン設定プール作成


インフラストラクチャーマシンに専用の設定が必要な場合は、infra プールを作成する必要があります。

手順

  1. 特定のラベルを持つ infra ノードとして割り当てるノードに、ラベルを追加します。

    $ oc label node <node_name> <label>
    $ oc label node ci-ln-n8mqwr2-f76d1-xscn2-worker-c-6fmtx node-role.kubernetes.io/infra=
  2. ワーカーロールとカスタムロールの両方をマシン設定セレクターとして含まれるマシン設定プールを作成します。

    $ cat infra.mcp.yaml

    出力例

    apiVersion: machineconfiguration.openshift.io/v1
    kind: MachineConfigPool
    metadata:
      name: infra
    spec:
      machineConfigSelector:
        matchExpressions:
          - {key: machineconfiguration.openshift.io/role, operator: In, values: [worker,infra]} 1
      nodeSelector:
        matchLabels:
          node-role.kubernetes.io/infra: "" 2

    1
    ワーカーロールおよびカスタムロールを追加します。
    2
    ノードに追加したラベルを nodeSelector として追加します。
    注記

    カスタムマシン設定プールは、ワーカープールからマシン設定を継承します。カスタムプールは、ワーカープールのターゲット設定を使用しますが、カスタムプールのみをターゲットに設定する変更をデプロイする機能を追加します。カスタムプールはワーカープールから設定を継承するため、ワーカープールへの変更もカスタムプールに適用されます。

  3. YAML ファイルを用意した後に、マシン設定プールを作成できます。

    $ oc create -f infra.mcp.yaml
  4. マシン設定をチェックして、インフラストラクチャー設定が正常にレンダリングされていることを確認します。

    $ oc get machineconfig

    出力例

    NAME                                                        GENERATEDBYCONTROLLER                      IGNITIONVERSION   CREATED
    00-master                                                   365c1cfd14de5b0e3b85e0fc815b0060f36ab955   2.2.0             31d
    00-worker                                                   365c1cfd14de5b0e3b85e0fc815b0060f36ab955   2.2.0             31d
    01-master-container-runtime                                 365c1cfd14de5b0e3b85e0fc815b0060f36ab955   2.2.0             31d
    01-master-kubelet                                           365c1cfd14de5b0e3b85e0fc815b0060f36ab955   2.2.0             31d
    01-worker-container-runtime                                 365c1cfd14de5b0e3b85e0fc815b0060f36ab955   2.2.0             31d
    01-worker-kubelet                                           365c1cfd14de5b0e3b85e0fc815b0060f36ab955   2.2.0             31d
    99-master-1ae2a1e0-a115-11e9-8f14-005056899d54-registries   365c1cfd14de5b0e3b85e0fc815b0060f36ab955   2.2.0             31d
    99-master-ssh                                                                                          2.2.0             31d
    99-worker-1ae64748-a115-11e9-8f14-005056899d54-registries   365c1cfd14de5b0e3b85e0fc815b0060f36ab955   2.2.0             31d
    99-worker-ssh                                                                                          2.2.0             31d
    rendered-infra-4e48906dca84ee702959c71a53ee80e7             365c1cfd14de5b0e3b85e0fc815b0060f36ab955   2.2.0             19s
    rendered-master-072d4b2da7f88162636902b074e9e28e            5b6fb8349a29735e48446d435962dec4547d3090   2.2.0             31d
    rendered-master-3e88ec72aed3886dec061df60d16d1af            02c07496ba0417b3e12b78fb32baf6293d314f79   2.2.0             31d
    rendered-master-419bee7de96134963a15fdf9dd473b25            365c1cfd14de5b0e3b85e0fc815b0060f36ab955   2.2.0             17d
    rendered-master-53f5c91c7661708adce18739cc0f40fb            365c1cfd14de5b0e3b85e0fc815b0060f36ab955   2.2.0             13d
    rendered-master-a6a357ec18e5bce7f5ac426fc7c5ffcd            365c1cfd14de5b0e3b85e0fc815b0060f36ab955   2.2.0             7d3h
    rendered-master-dc7f874ec77fc4b969674204332da037            5b6fb8349a29735e48446d435962dec4547d3090   2.2.0             31d
    rendered-worker-1a75960c52ad18ff5dfa6674eb7e533d            5b6fb8349a29735e48446d435962dec4547d3090   2.2.0             31d
    rendered-worker-2640531be11ba43c61d72e82dc634ce6            5b6fb8349a29735e48446d435962dec4547d3090   2.2.0             31d
    rendered-worker-4e48906dca84ee702959c71a53ee80e7            365c1cfd14de5b0e3b85e0fc815b0060f36ab955   2.2.0             7d3h
    rendered-worker-4f110718fe88e5f349987854a1147755            365c1cfd14de5b0e3b85e0fc815b0060f36ab955   2.2.0             17d
    rendered-worker-afc758e194d6188677eb837842d3b379            02c07496ba0417b3e12b78fb32baf6293d314f79   2.2.0             31d
    rendered-worker-daa08cc1e8f5fcdeba24de60cd955cc3            365c1cfd14de5b0e3b85e0fc815b0060f36ab955   2.2.0             13d

    新規のマシン設定には、接頭辞 rendered-infra-* が表示されるはずです。

  5. オプション: カスタムプールへの変更をデプロイするには、infra などのラベルとしてカスタムプール名を使用するマシン設定を作成します。これは必須ではありませんが、説明の目的でのみ表示されていることに注意してください。これにより、インフラストラクチャーノードのみに固有のカスタム設定を適用できます。

    注記

    新規マシン設定プールの作成後に、MCO はそのプールに新たにレンダリングされた設定を生成し、そのプールに関連付けられたノードは再起動して、新規設定を適用します。

    1. マシン設定を作成します。

      $ cat infra.mc.yaml

      出力例

      apiVersion: machineconfiguration.openshift.io/v1
      kind: MachineConfig
      metadata:
        labels:
          machineconfiguration.openshift.io/role: infra 1
        name: 51-infra
      spec:
        config:
          ignition:
            version: 2.2.0
          storage:
            files:
            - contents:
                source: data:,infra
              filesystem: root
              mode: 0644
              path: /etc/infratest

      1
      ノードに追加したラベルを nodeSelector として追加します。
    2. マシン設定を infra のラベルが付いたノードに適用します。

      $ oc create -f infra.mc.yaml
  6. 新規のマシン設定プールが利用可能であることを確認します。

    $ oc get mcp

    出力例

    NAME     CONFIG                                             UPDATED   UPDATING   DEGRADED   MACHINECOUNT   READYMACHINECOUNT   UPDATEDMACHINECOUNT   DEGRADEDMACHINECOUNT   AGE
    infra    rendered-infra-60e35c2e99f42d976e084fa94da4d0fc    True      False      False      1              1                   1                     0                      4m20s
    master   rendered-master-9360fdb895d4c131c7c4bebbae099c90   True      False      False      3              3                   3                     0                      91m
    worker   rendered-worker-60e35c2e99f42d976e084fa94da4d0fc   True      False      False      2              2                   2                     0                      91m

    この例では、ワーカーノードが infra ノードに変更されました。

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