6.2. Ingress コントローラーのスケーリング
Ingress コントローラーは、スループットを増大させるための要件を含む、ルーティングのパフォーマンスや可用性に関する各種要件に対応するために手動でスケーリングできます。oc
コマンドは、IngressController
リソースのスケーリングに使用されます。以下の手順では、デフォルトの IngressController
をスケールアップする例を示します。
手順
デフォルト
IngressController
の現在の利用可能なレプリカ数を表示します。$ oc get -n openshift-ingress-operator ingresscontrollers/default -o jsonpath='{$.status.availableReplicas}'
出力例
2
oc patch
コマンドを使用して、デフォルトのIngressController
を必要なレプリカ数にスケーリングします。以下の例では、デフォルトのIngressController
を 3 つのレプリカにスケーリングしています。$ oc patch -n openshift-ingress-operator ingresscontroller/default --patch '{"spec":{"replicas": 3}}' --type=merge
出力例
ingresscontroller.operator.openshift.io/default patched
デフォルトの
IngressController
が指定したレプリカ数にスケーリングされていることを確認します。$ oc get -n openshift-ingress-operator ingresscontrollers/default -o jsonpath='{$.status.availableReplicas}'
出力例
3
スケーリングは、必要な数のレプリカを作成するのに時間がかかるため、すぐに実行できるアクションではありません。