3.13.3. VMware vSphere ボリュームの静的プロビジョニング
VMware vSphere ボリュームを静的にプロビジョニングするには、永続ボリュームフレームワークが参照する仮想マシンディスクを作成する必要があります。
前提条件
- ストレージは、ボリュームとして OpenShift Container Platform にマウントされる前に基礎となるインフラストラクチャーになければなりません。
手順
仮想マシンディスクを作成します。VMware vSphere ボリュームを静的にプロビジョニングする前に、仮想マシンディスク (VMDK) を手動で作成する必要があります。以下の方法のいずれかを使用します。
vmkfstools
を使用して作成します。セキュアシェル (SSH) を使用して ESX にアクセスし、以下のコマンドを使用して vmdk ボリュームを作成します。$ vmkfstools -c <size> /vmfs/volumes/<datastore-name>/volumes/<disk-name>.vmdk
vmware-diskmanager
を使用して作成します。$ shell vmware-vdiskmanager -c -t 0 -s <size> -a lsilogic <disk-name>.vmdk
VMDK を参照する永続ボリュームを作成します。
PersistentVolume
オブジェクト定義を使用してpv1.yaml
ファイルを作成します。apiVersion: v1 kind: PersistentVolume metadata: name: pv1 1 spec: capacity: storage: 1Gi 2 accessModes: - ReadWriteOnce persistentVolumeReclaimPolicy: Retain vsphereVolume: 3 volumePath: "[datastore1] volumes/myDisk" 4 fsType: ext4 5
- 1
- ボリュームの名前。この名前は永続ボリューム要求 (PVC) または Pod で識別されるものです。
- 2
- このボリュームに割り当てられるストレージの量。
- 3
- vSphere ボリュームの
vsphereVolume
で使用されるボリュームタイプ。ラベルは vSphere VMDK ボリュームを Pod にマウントするために使用されます。ボリュームの内容はアンマウントされても保持されます。このボリュームタイプは、VMFS データストアと VSAN データストアの両方がサポートされます。 - 4
- 使用する既存の VMDK ボリューム。
vmkfstools
を使用した場合、前述のようにボリューム定義で、データストア名を角かっこ[]
で囲む必要があります。 - 5
- マウントするファイルシステムタイプです。ext4、xfs、または他のファイルシステムなどが例になります。
重要ボリュームをフォーマットしてプロビジョニングした後に fsType パラメーターの値を変更すると、データ損失や Pod にエラーが発生する可能性があります。
ファイルから
PersistentVolume
オブジェクトを作成します。$ oc create -f pv1.yaml
直前の手順で作成した永続ボリュームにマップする永続ボリューム要求 (PVC) を作成します。
PersistentVolumeClaim
オブジェクト定義を使用して、ファイルpvc1.yaml
を作成します。apiVersion: v1 kind: PersistentVolumeClaim metadata: name: pvc1 1 spec: accessModes: - ReadWriteOnce 2 resources: requests: storage: "1Gi" 3 volumeName: pv1 4
ファイルから
PersistentVolumeClaim
オブジェクトを作成します。$ oc create -f pvc1.yaml
3.13.3.1. VMware vSphere ボリュームのフォーマット
OpenShift Container Platform は、ボリュームをマウントしてコンテナーに渡す前に、PersistentVolume
(PV) 定義の fsType
パラメーター値で指定されたファイルシステムがボリュームに含まれることを確認します。デバイスが指定されたファイルシステムでフォーマットされていない場合、デバイスのデータはすべて消去され、デバイスはそのファイルシステムで自動的にフォーマットされます。
OpenShift Container Platform は初回の使用前にフォーマットするため、フォーマットされていない vSphere ボリュームを PV として使用できます。