1.3. 主な技術上の変更点
OpenShift Container Platform 4.5 では、主に以下のような技術的な変更点が加えられています。
Operator SDK v0.17.2
OpenShift Container Platform 4.5 では Operator SDK v0.17.2 をサポートし、主に以下のような技術的な変更点が加えられています。
-
--crd-version
フラグがnew
、add api
、add crd
、およびgenerate crds
コマンドに追加され、ユーザーがv1
CRD にオプトインできるようになりました。デフォルト設定はv1beta1
です。
Ansible ベースの Operator の拡張機能には、以下が含まれます。
- Ansible ベースの Operator 監視ファイルの相対 Ansible ロールおよび Playbook パスのサポート。
- Operator ログへのイベント統計出力。
Helm ベースの Operator の拡張機能には、以下が含まれます。
- Prometheus メトリクスのサポート。
terminationGracePeriod パラメーターのサポート
OpenShift Container Platform は、CRI-O コンテナーランタイムで terminationGracePeriodSeconds
パラメーターを適切にサポートするようになりました。
API サーバーの正常性プローブの /readyz
設定
ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用するすべての OpenShift Container Platform 4.5 クラスターは、API サーバーのヘルスチェックに /readyz
エンドポイントを使用し、サポートされている状態を維持できるように設定される必要があります。OpenShift Container Platform 4.5 よりも前のバージョンにインストールされたユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用するクラスターは、/readyz
を使用するように再度設定する必要があります。
/readyz
を設定せずにユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用するクラスターでは、API サーバーの再起動時に API が停止する可能性があります。API サーバーは、設定の変更、証明書の更新またはコントロールプレーンマシンの再起動などのイベント後に再起動できます。ロードバランサーは、API サーバーが /readyz
エンドポイントをオフにしてからプールから API サーバーインスタンスを削除するまで最大 30 秒かかるように設定する必要があります。この時間内に、エラーが返されるか、または正常な状態になるかによって /readyz
エンドポイントを削除したり、追加したりする必要があります。readiness チェックでは 5 秒または 10 秒ごとにプローブすることが推奨されます。この場合、2 回連続して要求が正常に実行されると正常な状態となり、3 回連続して要求が失敗すると、正常でない状態になります。
詳細は、ご使用のクラウドプロバイダーのユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーのインストールについてのドキュメントでネットワークトポロジーの要件を確認してください。
OpenShift Container Platform リリースのバイナリー sha256sum.txt.sig
ファイルの名前が変更される
OpenShift Container Platform リリースに含まれる sha256sum.txt.sig
ファイルの名前が sha256sum.txt.gpg
に変更されました。このバイナリーファイルには、各インストーラーおよびクライアントバイナリーのハッシュが含まれており、これらはバイナリーの整合性を確認するために使用されます。
バイナリーファイルの名前を変更すると、GPG が sha256sum.txt
を正しく検証できるようになりますが、これは、命名の競合により実行できませんでした。