1.8.38.2. バグ修正
- 以前のバージョンでは、OVN-kubernetes セキュリティールールが正しくないと、特定の受信接続がブロックされました。稀なケースですが、Pod への接続の試行は誤って失敗することもありました。今回の更新により、iptables が修正されて意図された接続をブロックされ、誤ったエラーが発生しなくなりました。(BZ#1921283)
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以前のバージョンでは、Kubernetes API の監視 (watch) キャッシュはグローバルリビジョン (
etcd
) から初期化され、変更が加えられていない場合には定義されない期間そのまま残る可能性がありました。この動作により、クライアントが新しい RV を検出したサーバーからリソースバージョン (RV) を取得し、ネットワークエラーが原因で切断され、背後のサーバーに再接続され、Timeout: Too large resource version
エラーが発生する状態になることがありました。今回のリリースにより、リフレクターはこれらのエラーからリカバリーできるように修正され、サーバーから通知を取得するためにclient-go
ライブラリーを使用する Operator のリカバリーが可能となり、エラーの受信時に進捗が見られるようになりました。(BZ#1877346) -
以前のバージョンでは、nil writer への書き込みを試みると、
invalid memory address
またはnil pointer dereference
エラーが生じる可能性がありました。writer の同じインスタンスを共有することで、index out of range [43] with length 30 and recovered from err index > windowEnd
エラーが生じる可能性がありました。今回の更新により、kube-apiserver のSerializeObject
機能でのデータ競合が修正されました。(BZ#1879208) - 以前のバージョンでは、メモリーからのレコードのプルーニング中に誤って配置された配列インデックスにより、メモリーが過剰に使用され、アーカイブから古いレポートを削除できなくなりました。今回の更新により、配列インデックスキーが変更され、プルーニングにより、メモリーを過剰に消費せずにレコードをメモリーから正常に削除できるようになりました。(BZ#1894243)
- 以前のバージョンでは、Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) は kernel-rt パッケージのステージリポジトリーの場所を使用していました。したがって、kernel-rt パッケージは vanilla カーネルパッケージと同期しませんでした。今回の更新により、RHCOS ビルド設定が実稼働リポジトリーの場所を使用するように変更され、kernel-rt パッケージが vanilla カーネルパッケージと適切に同期するようになりました。(BZ#1922262)