11.4.2. YAML ファイルを使用した ping ソースの作成


以下のセクションでは、YAML ファイルを使用して基本的な ping ソースを作成し、検証し、削除する方法を説明します。

前提条件

  • Knative Serving および Eventing がインストールされている。
注記

以下の手順では、YAML ファイルを作成する必要があります。

サンプルで使用されたもので YAML ファイルの名前を変更する場合は、必ず対応する CLI コマンドを更新する必要があります。

手順

  1. PingSource が機能していることを確認するには、受信メッセージをサービスのログにダンプする単純な Knative サービスを作成します。

    1. サンプル YAML を service.yaml という名前のファイルにコピーします。

      apiVersion: serving.knative.dev/v1
      kind: Service
      metadata:
        name: event-display
      spec:
        template:
          spec:
            containers:
              - image: quay.io/openshift-knative/knative-eventing-sources-event-display:latest
    2. service.yaml ファイルを適用します。

      $ oc apply --filename service.yaml
  2. 要求する必要のある ping イベントのセットごとに、PingSource オブジェクトをイベントコンシューマーと同じ namespace に作成します。

    1. サンプル YAML を ping-source.yaml という名前のファイルにコピーします。

      apiVersion: sources.knative.dev/v1alpha2
      kind: PingSource
      metadata:
        name: test-ping-source
      spec:
        schedule: "*/2 * * * *"
        jsonData: '{"message": "Hello world!"}'
        sink:
          ref:
            apiVersion: serving.knative.dev/v1
            kind: Service
            name: event-display
    2. ping-source.yaml ファイルを適用します。

      $ oc apply --filename ping-source.yaml
  3. 以下のコマンドを入力し、出力を検査して、コントローラーが正しくマップされていることを確認します。

    $ oc get pingsource.sources.knative.dev test-ping-source -oyaml

    出力例

    apiVersion: sources.knative.dev/v1alpha2
    kind: PingSource
    metadata:
      annotations:
        sources.knative.dev/creator: developer
        sources.knative.dev/lastModifier: developer
      creationTimestamp: "2020-04-07T16:11:14Z"
      generation: 1
      name: test-ping-source
      namespace: default
      resourceVersion: "55257"
      selfLink: /apis/sources.knative.dev/v1alpha2/namespaces/default/pingsources/test-ping-source
      uid: 3d80d50b-f8c7-4c1b-99f7-3ec00e0a8164
    spec:
      jsonData: '{ value: "hello" }'
      schedule: '*/2 * * * *'
      sink:
        ref:
          apiVersion: serving.knative.dev/v1
          kind: Service
          name: event-display
          namespace: default

検証

シンク Pod のログを確認して、Kubernetes イベントが Knative イベントに送信されていることを確認できます。

デフォルトで、Knative サービスは、トラフィックが 60 秒以内に受信されない場合に Pod を終了します。本書の例では、新たに作成される Pod で各メッセージが確認されるように 2 分ごとにメッセージを送信する PingSource オブジェクトを作成します。

  1. 作成された新規 Pod を監視します。

    $ watch oc get pods
  2. Ctrl+C を使用して Pod の監視をキャンセルし、作成された Pod のログを確認します。

    $ oc logs $(oc get pod -o name | grep event-display) -c user-container

    出力例

    ☁️  cloudevents.Event
    Validation: valid
    Context Attributes,
      specversion: 1.0
      type: dev.knative.sources.ping
      source: /apis/v1/namespaces/default/pingsources/test-ping-source
      id: 042ff529-240e-45ee-b40c-3a908129853e
      time: 2020-04-07T16:22:00.000791674Z
      datacontenttype: application/json
    Data,
      {
        "message": "Hello world!"
      }

11.4.2.1. PingSource の削除

  1. 以下のコマンドを入力してサービスを削除します。

    $ oc delete --filename service.yaml
  2. 以下のコマンドを入力して PingSource オブジェクトを削除します。

    $ oc delete --filename ping-source.yaml
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