1.2.9. 前提条件


  • ディスクが一杯にならないように、十分なローカル永続ストレージを確保します。必要な永続ストレージは Pod 数によって異なります。永続ストレージのシステム要件については、Prometheus データベースのストレージ要件 を参照してください。
  • 永続ボリューム要求 (PVC) で要求される永続ボリューム (PV) が利用できる状態にあることを確認する必要があります。各レプリカに 1 つの PV が必要です。Prometheus には 2 つのレプリカがあり、Alertmanager には 3 つのレプリカがあるため、モニタリングスタック全体をサポートするには、合計で 5 つの PV が必要になります。PV は、ローカルストレージ Operator で利用できる必要があります。動的にプロビジョニングされるストレージを有効にすると、この設定は適用されません。
  • ストレージのブロックタイプを使用します。
  • ローカル永続ストレージを設定 します。

1.2.9.1. ローカ永続ボリューム要求 (PVC) の設定

Prometheus または Alertmanager で永続ボリューム (PV) を使用するには、まず永続ボリューム要求 (PVC) を設定する必要があります。

前提条件

  • cluster-admin ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできます。
  • OpenShift CLI (oc) がインストールされている。
  • cluster-monitoring-configConfigMap オブジェクトを作成している。

手順

  1. cluster-monitoring-config ConfigMap オブジェクトを編集します。

    $ oc -n openshift-monitoring edit configmap cluster-monitoring-config
  2. コンポーネントの PVC 設定を data/config.yaml の下に配置します。

    apiVersion: v1
    kind: ConfigMap
    metadata:
      name: cluster-monitoring-config
      namespace: openshift-monitoring
    data:
      config.yaml: |
        <component>:
          volumeClaimTemplate:
            spec:
              storageClassName: <storage_class>
              resources:
                requests:
                  storage: <amount_of_storage>

    volumeClaimTemplate の指定方法については、PersistentVolumeClaims についての Kubernetes ドキュメント を参照してください。

    たとえば、Prometheus のローカル永続ストレージを要求する PVC を設定するには、以下を使用します。

    apiVersion: v1
    kind: ConfigMap
    metadata:
      name: cluster-monitoring-config
      namespace: openshift-monitoring
    data:
      config.yaml: |
        prometheusK8s:
          volumeClaimTemplate:
            spec:
              storageClassName: local-storage
              resources:
                requests:
                  storage: 40Gi

    上記の例では、ローカルストレージ Operator によって作成されるストレージクラスは local-storage と呼ばれます。

    Alertmanager のローカル永続ストレージを要求する PVC を設定するには、以下を実行します。

    apiVersion: v1
    kind: ConfigMap
    metadata:
      name: cluster-monitoring-config
      namespace: openshift-monitoring
    data:
      config.yaml: |
        alertmanagerMain:
          volumeClaimTemplate:
            spec:
              storageClassName: local-storage
              resources:
                requests:
                  storage: 40Gi
  3. 変更を適用するためにファイルを保存します。新規設定の影響を受けた Pod は自動的に再起動され、新規ストレージ設定が適用されます。
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