4.4.3. SSH プライベートキーの生成およびエージェントへの追加
クラスターでインストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要がある場合、ssh-agent
とインストールプログラムの両方に SSH キーを指定する必要があります。このキーを使用してパブリッククラスターのブートストラップマシンにアクセスし、インストールの問題をトラブルシューティングできます。
実稼働環境では、障害復旧およびデバッグが必要です。
このキーを使用して、ユーザー core
としてマスターノードに対して SSH を実行できます。クラスターをデプロイする際に、キーは core
ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys
一覧に追加されます。
AWS キーペア などのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。
手順
パスワードなしの認証に設定されている SSH キーがコンピューター上にない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
$ ssh-keygen -t ed25519 -N '' \ -f <path>/<file_name> 1
- 1
~/.ssh/id_rsa
などの、新規 SSH キーのパスおよびファイル名を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が~/.ssh
ディレクトリーにあることを確認します。
このコマンドを実行すると、指定した場所にパスワードを必要としない SSH キーが生成されます。
注記FIPS で検証済み/進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターを
x86_64
アーキテクチャーにインストールする予定の場合は、ed25519
アルゴリズムを使用するキーは作成しないでください。代わりに、rsa
アルゴリズムまたはecdsa
アルゴリズムを使用するキーを作成します。ssh-agent
プロセスをバックグラウンドタスクとして開始します。$ eval "$(ssh-agent -s)"
出力例
Agent pid 31874
クラスターが FIPS モードにある場合は、FIPS 準拠のアルゴリズムのみを使用して SSH キーを生成します。鍵は RSA または ECDSA のいずれかである必要があります。
SSH プライベートキーを
ssh-agent
に追加します。$ ssh-add <path>/<file_name> 1
出力例
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
- 1
~/.ssh/id_rsa
などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。
GOOGLE_APPLICATION_CREDENTIALS
環境変数をサービスアカウントのプライベートキーファイルへのフルパスに設定します。$ export GOOGLE_APPLICATION_CREDENTIALS="<your_service_account_file>"
認証情報が適用されていることを確認します。
$ gcloud auth list
次のステップ
- OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。