13.2.3.2. Tang ディスク暗号化の有効化


以下の手順を使用して、OpenShift Container Platform のデプロイメント時に Tang モードのディスク暗号化を有効にします。

手順

  1. 暗号化の設定を設定し、openshift-install を実行してクラスターをインストールし、oc を使用してクラスターを操作するために Red Hat Enterprise Linux サーバーにアクセスします。
  2. 既存の Tang サーバーを設定するか、またはこれにアクセスします。手順については、NBDE (Network-Bound Disk Encryption) を参照してください。タグの表示についての詳細は、Securing Automated Decryption New Cryptography and Techniques を参照してください。
  3. クラスターについて Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) インストールを実行する際にネットワークを設定するためにカーネル引数を追加します。たとえば、DHCP ネットワークを設定するには、ip=dhcp を特定するか、またはカーネルコマンドラインにパラメーターを追加する際に静的ネットワークを設定します。DHCP と静的ネットワークの両方の場合、rd.neednet=1 カーネル引数も指定する必要があります。
重要

このステップを省略すると、2 番目の起動に失敗します。

  1. clevis パッケージがインストールされていない場合はインストールします。
$ sudo yum install clevis -y
  1. Tang サーバーからサムプリントを生成します。

    1. 以下のコマンドでは、url の値を Tang サーバーの URL に置き換えます。

      $ echo nifty random wordwords \
           | clevis-encrypt-tang \
             '{"url":"https://tang.example.org"}'

      出力例

      The advertisement contains the following signing keys:
      
      PLjNyRdGw03zlRoGjQYMahSZGu9

    2. Do you want to trust these key? [ynYN] プロンプトが表示されたら、Y を入力します。その後サムプリントが表示されます。

      出力例

      eyJhbmc3SlRyMXpPenc3ajhEQ01tZVJiTi1oM...

  2. Base64 でエンコードされたファイルを作成します。値を Tang サーバーの URL (url) と生成したサムプリント (thp) で置き換えます。

    $ (cat <<EOM
    {
     "url": "https://tang.example.com",
     "thp": "PLjNyRdGw03zlRoGjQYMahSZGu9"
    }
    EOM
    ) | base64 -w0

    出力例

    ewogInVybCI6ICJodHRwczovL3RhbmcuZXhhbXBsZS5jb20iLAogInRocCI6ICJaUk1leTFjR3cwN3psVExHYlhuUWFoUzBHdTAiCn0K

  3. openshift ディレクトリーで、マスターまたはワーカーファイルを作成し、それらのノードのディスクを暗号化します。

    • ワーカーノードの場合は、以下のコマンドを使用します。

      $ cat << EOF > ./99-openshift-worker-tang-encryption.yaml
      apiVersion: machineconfiguration.openshift.io/v1
      kind: MachineConfig
      metadata:
        name: worker-tang
        labels:
          machineconfiguration.openshift.io/role: worker
      spec:
        config:
          ignition:
            version: 2.2.0
          storage:
            files:
            - contents:
                source: data:text/plain;base64,e30K
                source: data:text/plain;base64,ewogInVybCI6ICJodHRwczovL3RhbmcuZXhhbXBsZS5jb20iLAogInRocCI6ICJaUk1leTFjR3cwN3psVExHYlhuUWFoUzBHdTAiCn0K
              filesystem: root
              mode: 420
              path: /etc/clevis.json
      EOF
    • マスターノードの場合は、以下のコマンドを使用します。

      $ cat << EOF > ./99-openshift-master-tang-encryption.yaml
      apiVersion: machineconfiguration.openshift.io/v1
      kind: MachineConfig
      metadata:
        name: master-tang
        labels:
          machineconfiguration.openshift.io/role: master
      spec:
        config:
          ignition:
            version: 2.2.0
          storage:
            files:
            - contents:
                source: data:text/plain;base64,e30K
                source: data:text/plain;base64,ewogInVybCI6ICJodHRwczovL3RhbmcuZXhhbXBsZS5jb20iLAogInRocCI6ICJaUk1leTFjR3cwN3psVExHYlhuUWFoUzBHdTAiCn0K
              filesystem: root
              mode: 420
              path: /etc/clevis.json
      EOF
  4. 以下の例で示すように rd.neednet=1 カーネル引数を追加します。

      apiVersion: machineconfiguration.openshift.io/v1
      kind: MachineConfig
      metadata:
        name: <node_type>-tang 1
      spec:
        config:
          ignition:
            version: 3.1.0
        kernelArguments:
          - rd.neednet=1 2
    1
    設定しているノードタイプに基づいて、上記の例で定義した名前を使用します (例: name: worker-tang)。
    2
    必須。
  5. 残りの OpenShift Container Platform のデプロイメントを継続します。
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