2.3. コントロールプレーンノードのサイジング
コントロールプレーンノードリソースの要件は、クラスター内のノード数によって異なります。コントロールプレーンノードのサイズについての以下の推奨内容は、テストに重点を置いた場合のコントロールプレーンの密度の結果に基づいています。コントロールプレーンのテストでは、ノード数に応じて各 namespace でクラスター全体に展開される以下のオブジェクトを作成します。
- 12 イメージストリーム
- 3 ビルド設定
- 6 ビルド
- それぞれに 2 つのシークレットをマウントする 2 Pod レプリカのある 1 デプロイメント
- 2 つのシークレットをマウントする 1 Pod レプリカのある 2 デプロイメント
- 先のデプロイメントを参照する 3 つのサービス
- 先のデプロイメントを参照する 3 つのルート
- 10 のシークレット (それらの内の 2 つは先ののデプロイメントでマウントされる)
- 10 の設定マップ (それらの内の 2 つは先のデプロイメントでマウントされる)
ワーカーノードの数 | クラスターの負荷 (namespace) | CPU コア数 | メモリー (GB) |
---|---|---|---|
25 | 500 | 4 | 16 |
100 | 1000 | 8 | 32 |
250 | 4000 | 16 | 96 |
3 つのコントロールプレーンノード (またはマスターノード) を持つクラスターでは、いずれかのノードが停止すると、残りの 2 つのノードが高可用性を維持するために負荷を処理する必要があるために CPU とメモリーの使用量が急上昇します。これは、マスターが遮断 (cordon)、ドレイン (解放) され、オペレーティングシステムおよびコントロールプレーン Operator の更新を適用するために順次再起動されるため、アップグレード時に想定される動作になります。大規模で高密度のクラスターで障害が繰り返し発生しないようにするには、マスターノードでの全体的なリソース使用量を最大でも利用可能な容量の半分に維持し、使用量の急増に対応できるようにします。マスターノードの CPU およびメモリーを適宜増やします。
ノードのサイジングは、クラスター内のノードおよびオブジェクトの数によって異なります。また、オブジェクトがそのクラスター上でアクティブに作成されるかどうかによっても異なります。オブジェクトの作成時に、コントロールプレーンは、オブジェクトが running
フェーズにある場合と比較し、リソースの使用状況においてよりアクティブな状態になります。
インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーのインストール方法を使用していた場合、実行中の OpenShift Container Platform 4.5 クラスターでコントロールプレーンノードのサイズを変更することはできません。その代わりに、ノードの合計数を見積もり、コントロールプレーンノードの推奨サイズをインストール時に使用する必要があります。
この推奨内容は、OpenShiftSDN がネットワークプラグインとして設定されている OpenShift Container Platform クラスターでキャプチャーされるデータポイントに基づくものです。
OpenShift Container Platform 4.5 では、デフォルトで CPU コア (500 ミリコア) の半分がシステムによって予約されます (OpenShift Container Platform 3.11 以前のバージョンと比較)。サイズはこれを考慮に入れて決定されます。