2.9.18. Operator の初期設定
コントロールプレーンの初期化後に、一部の Operator を利用可能にするためにそれらをすぐに設定する必要があります。
前提条件
- コントロールプレーンが初期化されています。
手順
クラスターコンポーネントがオンラインになることを確認します。
$ watch -n5 oc get clusteroperators
出力例
NAME VERSION AVAILABLE PROGRESSING DEGRADED SINCE authentication 4.5.4 True False False 69s cloud-credential 4.5.4 True False False 12m cluster-autoscaler 4.5.4 True False False 11m console 4.5.4 True False False 46s dns 4.5.4 True False False 11m image-registry 4.5.4 True False False 5m26s ingress 4.5.4 True False False 5m36s kube-apiserver 4.5.4 True False False 8m53s kube-controller-manager 4.5.4 True False False 7m24s kube-scheduler 4.5.4 True False False 12m machine-api 4.5.4 True False False 12m machine-config 4.5.4 True False False 7m36s marketplace 4.5.4 True False False 7m54m monitoring 4.5.4 True False False 7h54s network 4.5.4 True False False 5m9s node-tuning 4.5.4 True False False 11m openshift-apiserver 4.5.4 True False False 11m openshift-controller-manager 4.5.4 True False False 5m943s openshift-samples 4.5.4 True False False 3m55s operator-lifecycle-manager 4.5.4 True False False 11m operator-lifecycle-manager-catalog 4.5.4 True False False 11m service-ca 4.5.4 True False False 11m service-catalog-apiserver 4.5.4 True False False 5m26s service-catalog-controller-manager 4.5.4 True False False 5m25s storage 4.5.4 True False False 5m30s
- 利用不可の Operator を設定します。
2.9.18.1. イメージレジストリーストレージの設定
Amazon Web Services はデフォルトのストレージを提供します。つまり、Image Registry Operator はインストール後に利用可能になります。ただし、レジストリー Operator が S3 バケットを作成できず、ストレージを自動的に設定する場合は、レジストリーストレージを手動で設定する必要があります。
実稼働クラスターに必要な永続ボリュームの設定についての手順が示されます。該当する場合、空のディレクトリーをストレージの場所として設定する方法が表示されます。これは、実稼働以外のクラスターでのみ利用できます。
アップグレード時に Recreate
ロールアウトストラテジーを使用して、イメージレジストリーがブロックストレージタイプを使用することを許可するための追加の手順が提供されます。
AWS のユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーのレジストリーストレージを設定し、OpenShift Container Platform を非表示のリージョンにデプロイできます。詳細は、Configuring the registry for AWS user-provisioned infrastructure を参照してください。
2.9.18.1.1. ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用した AWS のレジストリーストレージの設定
インストール時に、Amazon S3 バケットを作成するにはクラウド認証情報を使用でき、レジストリー Operator がストレージを自動的に設定します。
レジストリー Operator が S3 バケットを作成できず、ストレージを自動的に設定する場合、以下の手順により S3 バケットを作成し、ストレージを設定することができます。
前提条件
- ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーでの AWS 上のクラスター。
Amazon S3 ストレージの場合、シークレットには以下のキーが含まれることが予想されます。
-
REGISTRY_STORAGE_S3_ACCESSKEY
-
REGISTRY_STORAGE_S3_SECRETKEY
-
手順
レジストリー Operator が S3 バケットを作成できず、ストレージを自動的に設定する場合は、以下の手順を使用してください。
- バケットライフサイクルポリシー を設定し、1 日以上経過している未完了のマルチパートアップロードを中止します。
configs.imageregistry.operator.openshift.io/cluster
にストレージ設定を入力します。$ oc edit configs.imageregistry.operator.openshift.io/cluster
設定例
storage: s3: bucket: <bucket-name> region: <region-name>
AWS でレジストリーイメージのセキュリティーを保護するには、S3 バケットに対して パブリックアクセスのブロック を実行します。
2.9.18.1.2. 実稼働以外のクラスターでのイメージレジストリーのストレージの設定
イメージレジストリー Operator のストレージを設定する必要があります。実稼働用以外のクラスターの場合、イメージレジストリーは空のディレクトリーに設定することができます。これを実行する場合、レジストリーを再起動するとすべてのイメージが失われます。
手順
イメージレジストリーストレージを空のディレクトリーに設定するには、以下を実行します。
$ oc patch configs.imageregistry.operator.openshift.io cluster --type merge --patch '{"spec":{"storage":{"emptyDir":{}}}}'
警告実稼働用以外のクラスターにのみこのオプションを設定します。
イメージレジストリー Operator がそのコンポーネントを初期化する前にこのコマンドを実行する場合、
oc patch
コマンドは以下のエラーを出して失敗します。Error from server (NotFound): configs.imageregistry.operator.openshift.io "cluster" not found
数分待機した後に、このコマンドを再び実行します。
イメージのビルドおよびプッシュを有効にするためにレジストリーが managed に設定されていることを確認します。
以下を実行します。
$ oc edit configs.imageregistry/cluster
次に、行を変更します。
managementState: Removed
上記を以下のように変更します。
managementState: Managed