7.15.10.2. スクラッチ領域について
Containerized Data Importer (CDI) では、仮想マシンイメージのインポートやアップロードなどの、一部の操作を実行するためにスクラッチ領域 (一時ストレージ) が必要になります。このプロセスで、CDI は、宛先 DataVolume (DV) をサポートする PVC のサイズと同じサイズのスクラッチ領域 PVC をプロビジョニングします。スクラッチ領域 PVC は操作の完了または中止後に削除されます。
CDIConfig オブジェクトにより、 scratchSpaceStorageClass
を CDIConfig オブジェクトの spec:
セクションに指定して、スクラッチ領域 PVC をバインドするために使用する StorageClass を定義することができます。
定義された StorageClass がクラスターの StorageClass に一致しない場合、クラスターに定義されたデフォルト StorageClass が使用されます。クラスターで定義されたデフォルトの StorageClass がない場合、元の DV または PVC のプロビジョニングに使用される StorageClass が使用されます。
CDI では、元の DataVolume をサポートする PVC の種類を問わず、file
ボリュームモードが設定されているスクラッチ領域が必要です。元の PVC が block
ボリュームモードでサポートされる場合、file
ボリュームモード PVC をプロビジョニングできる StorageClass を定義する必要があります。
手動プロビジョニング
ストレージクラスがない場合、CDI はイメージのサイズ要件に一致するプロジェクトの PVC を使用します。これらの要件に一致する PVC がない場合、CDI インポート Pod は適切な PVC が利用可能になるまで、またはタイムアウト機能が Pod を強制終了するまで Pending 状態になります。