3.3. Application Streams
複数のバージョンのユーザー空間コンポーネントが Application Streams として配信され、オペレーティングシステムのコアパッケージよりも頻繁に更新されます。これにより、プラットフォームや特定のデプロイメントの基盤となる安定性に影響を及ぼさずに、RHEL をより柔軟にカスタマイズできます。
Application Streams は以下の形式で利用できます。
- RPM 形式
- Software Collections
- Flatpak
以前の RHEL メジャーバージョンでは、一部の Application Streams が、RPM 形式の拡張として、モジュールとして使用できました。RHEL 10 では、Red Hat はパッケージング技術としてモジュールを使用する Application Streams を提供する予定がないため、RHEL 10 ではモジュールコンテンツは配布されません。
各 Application Stream コンポーネントには、RHEL 10 と同じか、それより短いライフサイクルが指定されています。
RHEL 10 では、dnf install
コマンドを使用して RPM パッケージとしてインストールできる最初の Application Streams バージョンを提供することで、Application Streams エクスペリエンスを向上させています。
RPM 形式を使用する初期 Application Streams の中には、Red Hat Enterprise Linux 10 よりも短いライフサイクルのものがあります。
インストールする Application Stream のバージョンを考慮してください。
代替コンパイラーやコンテナーツールなど、迅速な更新を必要とするコンテンツは、代替バージョンを並行して提供しない Rolling Streams で利用できます。