7.8. 仮想化


KVM 仮想マシン用の AMD SEV、SEV-ES、SEV-SNP がテクノロジープレビューとして利用可能になる

テクノロジープレビューとして、RHEL は、KVM ハイパーバイザーを使用する AMD EPYC ホストマシンに Secure Encrypted Virtualization (SEV) 機能を提供します。仮想マシンで有効になっている場合は、SEV が仮想マシンのメモリーを暗号化して、ホストから仮想マシンへのアクセスを防ぎます。これにより、仮想マシンのセキュリティーが強化されます。

さらに、強化された SEV (Encrypted State) バージョンの SEV (SEV-ES) もテクノロジープレビューとして提供されます。SEV-ES は、仮想マシンの実行が停止すると、すべての CPU レジスターの内容を暗号化します。これにより、ホストが仮想マシンの CPU レジスターを変更したり、そこから情報を読み取ったりできなくなります。

RHEL は、テクノロジープレビューとして、Secure Nested Paging (SEV-SNP) 機能も提供します。SNP は、メモリー整合性保護を改善することで SEV と SEV-ES を強化し、データ再生やメモリー再マッピングなどのハイパーバイザーベースの攻撃を防ぐのに役立ちます。

注記: * SEV および SEV-ES は、第 2 世代 AMD EPYC CPU (コード名 Rome) 以降でのみ動作します。* SEV-SNP は、第 3 世代 AMD EPYC CPU (コード名 Milan) 以降でのみ動作します。

また、RHEL には SEV、SEV-ES、SEV-SNP 暗号化が含まれていますが、SEV、SEV-ES、SEV-SNP のセキュリティーアテステーションとライブマイグレーションは含まれていない点に注意してください。

Jira:RHELDOCS-16800[1]

ネストされた仮想マシンの作成

ネストされた KVM 仮想化が、RHEL 10 を搭載した Intel、AMD64、および IBM Z ホスト上で稼働する KVM 仮想マシン (VM) 用のテクノロジープレビューとして提供されています。この機能を使用すると、物理 RHEL 10 ホスト上で稼働する RHEL 7、RHEL 8、または RHEL 9 仮想マシンをハイパーバイザーとして機能させ、独自の仮想マシンをホストできます。

Jira:RHELDOCS-20080[1]

新しいパッケージ: trustee-guest-components

この更新により、テクノロジープレビューとして trustee-guest-components パッケージが追加されました。これにより、機密仮想マシンが自身を証明し、Trustee サーバーから機密リソースを取得できるようになります。

Jira:RHEL-73770[1]

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