6.21. クラウド環境の RHEL
cloud-init がデフォルトのネットワークレンダラーとして NetworkManager を使用するようになる
この更新により、cloud-init
ユーティリティーは、クラウドインスタンスを初期化するときに、ネットワーク設定のバックエンドとして NetworkManager
(NM) を使用します。その結果、cloud-init
セットアップで NM キーファイルを使用する場合、/etc/cloud/cloud.cfg
を再設定する必要がなくなりました。
Jira:RHEL-29720[1]
RHEL 10 では Unified Kernel Image が提供される
RHEL の Unified Kernel Image (UKI) が完全にサポートされています。RHEL UKI を使用するには、まず kernel-uki-virt
パッケージをインストールする必要があります。RHEL UKI は、仮想化環境およびクラウド環境での SecureBoot 保護を強化できます。
Jira:RHELDOCS-19840[1]
適格な RHEL イメージに対する自動登録の強化
RHEL 9.6 以降および RHEL 10.0 以降向けの対象となるクラウドマーケットプレイスのサブスクリプションを購入すると、強化された自動登録機能を利用できるようになります。
強化された自動登録により、インスタンスの起動時に信頼できる接続がなかったとしても、対象マーケットプレイス上のすべての RHEL インスタンスは Red Hat に自動的に登録され、Red Hat アカウントと特定のクラウドプラットフォームのアカウントとの間に信頼できる接続を確立すると、Red Hat Update Infrastructure (RHUI) からコンテンツ更新を自動的に受信するようになります。
詳細は、自動登録について を参照してください。
Jira:RHELDOCS-19664[1]
RHEL 8 - 10 の WSL イメージがカスタマーポータルで入手可能になる
Windows Subsystem for Linux (WSL) の RHEL 8、RHEL 9、および RHEL 10 イメージを Red Hat カスタマーポータルからダウンロードできるようになりました。これらのイメージは、無料の開発者サブスクリプションを含むすべての RHEL サブスクリプションで利用できます。WSL イメージを使用すると、Windows システムに RHEL インスタンスを作成できます。
WSL イメージは、自己サポート形式で提供されている点に注意してください。そのため、これらは Red Hat によるサポートの対象外であり、アプリケーション開発用途に限って使用することを目的としています。
さらに、Windows WSL ホストで WSL イメージを使用する場合、RHEL ゲストオペレーティングシステムでは現在、次の問題が発生しています。
- RHEL の WSL インスタンスがグラフィカルインターフェイスで正しく動作しない可能性があります。代わりにテキストユーザーインターフェイスを使用することを推奨します。
podman を使用するには、標準の設定手順に加え、
/etc/containers/containers.conf
ファイルに次の行を追加する必要があります。[network] firewall_driver="iptables"
[network] firewall_driver="iptables"
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow cloud-init を使用するには、標準の設定手順に加え、
/etc/cloud/cloud.cfg.d/99_wsl.cfg
ファイルを作成し、次の内容を追加する必要があります。datasource_list: [WSL] network: {config: disabled}
datasource_list: [WSL] network: {config: disabled}
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - SELinux を enforcing モードに設定することはできません。
- FIPS モードは、RHEL の WSL インスタンスでは使用できません。