7.5. ファイルシステムおよびストレージ


ublk_drv ドライバーがテクノロジープレビューとして利用可能になる

ublk_drv カーネルモジュールがテクノロジープレビューとして有効になりました。これは、ユーザー空間から高性能なブロックデバイスを作成および構築できる ublk フレームワークを提供します。現在、ublk が効果的に機能するには、Userspace Block Driver (ublksrv) または Rust ベースの ublk (rublk) などのユーザー空間実装が必要です。

Jira:RHELDOCS-19891[1]

TLS を使用した NVMe/TCP がテクノロジープレビューとして利用可能になる

事前共有キー (PSK) で設定された TLS を使用した、TCP (NVMe/TCP) 経由の Non-volatile Memory Express (NVMe) ネットワークトラフィックの暗号化が、RHEL 10.0 でテクノロジープレビューとして追加されました。手順については、事前共有キーによる TLS を使用した NVMe/TCP ホストの設定 を参照してください。

Jira:RHELDOCS-19968[1]

xfs_scrub ユーティリティーがテクノロジープレビューとして利用可能になる

テクノロジープレビューとして xfs_scrub ユーティリティーを使用すると、マウントされた XFS ファイルシステム上のすべてのメタデータを確認できます。これは、マウントされていない XFS ファイルシステムの xfs_repair -n コマンドと同様に機能します。詳細は、システムの xfs_scrub(8) man ページを参照してください。現在、RHEL 10 カーネルではスクラブ機能のみが使用可能であり、オンライン修復は有効になっていないことに注意してください。

Jira:RHELDOCS-20041[1]

XFS ファイルシステムの限定的な縮小がテクノロジープレビューとして利用可能になる

テクノロジープレビューとして xfs_growfs ユーティリティーを使用すると、XFS ファイルシステムのサイズを縮小できます。次の条件がすべて満たされている場合は、xfs_growfs を使用して、ファイルシステムの末尾からブロックを削除できます。

  • 削除される範囲内にメタデータまたはデータが割り当てられていない。
  • 要求されたサイズが最後の割り当てグループ内にある。

Jira:RHELDOCS-20042[1]

システムページより大きいブロックを持つ XFS ファイルシステムのマウントが、テクノロジープレビューとして利用可能になる

システムページサイズよりも大きいブロックサイズで作成された XFS ファイルシステムをテクノロジープレビューとしてマウントできるようになりました。たとえば、16 KB ブロックのファイルシステムを、x86_64 などの 4 KB ページサイズのシステムにマウントできるようになりました。

Jira:RHELDOCS-20043[1]

io-uring インターフェイスがテクノロジープレビューとして利用可能になる

非同期 I/O インターフェイスである io_uring は、テクノロジープレビューとして利用できます。デフォルトでは、この機能は RHEL 10 では無効になっています。kernel/io_uring_disabled 変数を設定することで、このインターフェイスを有効化できます。

  • すべてのユーザーの場合:
# echo 0 > /proc/sys/kernel/io_uring_disabled
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  • ルートのみの場合:
# echo 1 > /proc/sys/kernel/io_uring_disabled
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すべてのプロセスに対して io_uring を無効にすることもできます。

# echo 2 > /proc/sys/kernel/io_uring_disabled
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Jira:RHEL-65347

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