9.11. コンテナー
runc コンテナーランタイムが削除される
runc コンテナーランタイムが削除されます。デフォルトのコンテナーランタイムは crun です。以前の RHEL バージョンから RHEL 10.0 にアップグレードする場合は、podman system migrate --new-runtime=crun コマンドを実行して、すべてのコンテナーに新しい OCI ランタイムを設定する必要があります。
Jira:RHELDOCS-19051[1]
tzdata パッケージが最小コンテナーイメージではデフォルトでインストールされなくなる
tzdata パッケージは、registry.access.redhat.com/ubi10-minimal コンテナーイメージにインストールされなくなりました。その結果、以前の RHEL リリースから RHEL 10.0 に最小限のコンテナービルドを移行し、tzdata パッケージを再インストールするために microdnf reinstall tzdata コマンドを入力すると、tzdata パッケージがデフォルトでインストールされなくなったため、エラーメッセージが表示されます。この場合は、microdnf install tzdata コマンドを入力して tzdata をインストールします。
Jira:RHELDOCS-18700[1]
Podman v5.0 の非推奨化
RHEL 10.0 では、Podman v5.0 で以下が非推奨となりました。
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containers.confファイルに保存されているシステム接続とファームの情報が読み取り専用になりました。システム接続とファームの情報は、Podman のみが管理するpodman.connections.jsonファイルに保存されます。Podman は、[engine.service_destinations]や[farms]セクションなどの古い設定オプションを引き続きサポートします。必要に応じて手動で接続またはファームを追加できますが、podman system connection rmコマンドを使用してcontainers.confファイルから接続を削除することはできません。 -
slirp4netnsネットワークモードが非推奨となり、RHEL の今後のメジャーリリースで削除される予定です。pastaネットワークモードが、ルートレスコンテナーのデフォルトのネットワークモードです。 containernetworking-pluginsパッケージと CNI ネットワークスタックはサポートされなくなりました。-
以前の RHEL バージョンから RHEL 10.0 にアップグレードする場合、または RHEL 10.0 を新規インストールした場合、CNI は使用できなくなります。そのため、
podman rmi --all --forceコマンドを実行して、イメージおよびそれらのイメージを使用しているコンテナーをすべて削除する必要があります。 -
存在する場合、
network_backendオプションの containers.conf ファイルのcni値をnetavarkに変更するか、設定解除する必要があります。
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以前の RHEL バージョンから RHEL 10.0 にアップグレードする場合、または RHEL 10.0 を新規インストールした場合、CNI は使用できなくなります。そのため、
podman-tests パッケージが非推奨となる
podman-tests パッケージは、AppStream リポジトリーで非推奨となりました。このパッケージは、CodeReady Linux Builder (CRB) で利用できるようになりました。CRB リポジトリーの詳細は、https://docs.redhat.com/en/documentation/red_hat_enterprise_linux/9/html/package_manifest/repositories#CodeReadyLinuxBuilder-repository を参照してください。
nodejs-18 と nodejs-18-minimal が非推奨に
nodejs-18 および nodejs-18-minimal コンテナーイメージは非推奨となり、今後は機能は更新されません。代わりに nodejs-22 と nodejs-22-minimal を使用してください。
Jira:RHELDOCS-20283[1]