検索

25.7. Stratis ファイルシステムでのオーバープロビジョニングモードの設定

download PDF

ストレージスタックは、オーバープロビジョニングの状態になる可能性があります。ファイルシステムのサイズが、そのファイルシステムをサポートするプールよりも大きい場合には、プールがいっぱいになります。これを回避するには、オーバープロビジョニングを無効にし、プール上のすべてのファイルシステムのサイズが、プールが提供する利用可能な物理ストレージを超えないようにします。重要なアプリケーションまたは root ファイルシステムに Stratis を使用する場合は、このモードでは特定の障害ケースが阻止されます。

オーバープロビジョニングを有効にすると、ストレージが完全に割り当てられたことを API シグナルに通知します。通知は、残りのプールスペースがすべていっぱいになると、Stratis に拡張するスペースが残っていないことをユーザーに通知する警告として機能します。

前提条件

手順

プールを正しく設定するには、次の 2 つの方法があります。

  1. 1 つ以上のブロックデバイスからプールを作成します。

    # stratis pool create pool-name /dev/sdb
  2. 既存のプールにオーバープロビジョニングモードを設定します。

    # stratis pool overprovision pool-name <yes|no>
    • yes に設定すると、プールへのオーバープロビジョニングが有効になります。これは、プールによってサポートされる Stratis ファイルシステムの論理サイズの合計が、利用可能なデータ領域の量を超える可能性があることを意味します。

検証

  1. 以下のコマンドを実行し、Stratis プールの全一覧を表示します。

    # stratis pool list
    
    Name          Total Physical                    Properties     UUID                                   Alerts
    pool-name     1.42 TiB / 23.96 MiB / 1.42 TiB   ~Ca,~Cr,~Op    cb7cb4d8-9322-4ac4-a6fd-eb7ae9e1e540
  2. ubuntu pool list の出力に、プールのオーバープロビジョニングモードフラグが表示されているかどうかを確認します。" ~ " は NOT を表す数学記号であるため、~Op はオーバープロビジョニングなしという意味です。
  3. オプション: 以下のコマンドを実行して、特定のプールでオーバープロビジョニングを確認します。

    # stratis pool overprovision pool-name yes
    
    # stratis pool list
    
    Name          Total Physical                    Properties     UUID                                   Alerts
    pool-name     1.42 TiB / 23.96 MiB / 1.42 TiB   ~Ca,~Cr,~Op    cb7cb4d8-9322-4ac4-a6fd-eb7ae9e1e540
Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.