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23.3. 巻き戻しテープデバイスへの書き込み

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巻き戻しテープデバイスは、操作のたびにテープを巻き戻します。データをバックアップするには、tar コマンドを使用できます。デフォルトでは、テープデバイスの ブロックサイズ は 10KB(bs=10k)です。export TAPE=/dev/st0 属性を使用して TAPE 環境変数を設定できます。代わりに -f デバイスオプションを使用してテープデバイスファイルを指定します。このオプションは、複数のテープデバイスを使用する場合に役立ちます。

前提条件

  1. mt-st パッケージがインストールされている。詳細は、テープドライブ管理ツールのインストール を参照。
  2. テープドライブが読み込まれている。

    # mt -f /dev/st0 load

手順

  1. テープヘッドを確認します。

    # mt -f /dev/st0 status
    
    SCSI 2 tape drive:
    File number=-1, block number=-1, partition=0.
    Tape block size 0 bytes. Density code 0x0 (default).
    Soft error count since last status=0
    General status bits on (50000):
     DR_OPEN IM_REP_EN

    ここでは、以下のようになります。

    • 現在の ファイル番号 は -1 です。
    • block number はテープヘッドを定義します。デフォルトでは、-1 に設定されます。
    • block size 0 は、テープデバイスのブロックサイズが固定されていないことを示します。
    • Soft error count は、mt status コマンドの実行後に発生したエラーの数を示します。
    • General status bits は、テープデバイスの統計を表示します。
    • DR_OPEN は、ドアが開き、テープデバイスが空であることを示します。IM_REP_EN は即時レポートモードです。
  2. テープデバイスが空でない場合は、それを上書きします。

    # tar -czf /dev/st0 _/source/directory

    このコマンドは、テープデバイスのデータを /source/directory の内容で上書きします。

  3. /source/directory をテープデバイスにバックアップします。

    # tar -czf /dev/st0 _/source/directory
    tar: Removing leading `/' from member names
    /source/directory
    /source/directory/man_db.conf
    /source/directory/DIR_COLORS
    /source/directory/rsyslog.conf
    [...]
  4. テープデバイスのステータスを表示します。

    # mt -f /dev/st0  status

検証手順

  • テープデバイスにあるすべてのファイルのリストを表示します。

    # tar -tzf /dev/st0
    /source/directory/
    /source/directory/man_db.conf
    /source/directory/DIR_COLORS
    /source/directory/rsyslog.conf
    [...]

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