第26章 Stratis ファイルシステムの監視


Stratis ユーザーは、システムにある Stratis ファイルシステムに関する情報を表示して、その状態と空き容量を監視できます。

重要

Stratis はテクノロジープレビュー機能としてのみご利用いただけます。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat では、実稼働環境での使用を推奨していません。これらの機能により、近日発表予定の製品機能をリリースに先駆けてご提供でき、お客様は開発プロセス時に機能をテストして、フィードバックをお寄せいただくことができます。Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲の詳細は、https://access.redhat.com/ja/support/offerings/techpreview/ を参照してください。

26.1. Stratis ファイルシステムに関する情報の表示

stratis ユーティリティーを使用すると、Stratis ファイルシステムの合計サイズ、使用サイズ、空きサイズ、プールに属するファイルシステムとブロックデバイスなどに関する統計情報をリスト表示できます。

XFS ファイルシステムのサイズは、管理できるユーザーデータの合計量です。シンプロビジョニングされた Stratis プールでは、Stratis ファイルシステムのサイズが、割り当てられた領域よりも大きいように見える場合があります。XFS ファイルシステムのサイズは、この見かけのサイズに合わせて設定されます。つまり、通常は割り当てられた領域よりも大きくなります。df などの標準 Linux ユーティリティーは、XFS ファイルシステムのサイズを報告します。この値は通常、XFS ファイルシステムに必要な領域、つまり Stratis によって割り当てられた領域を過大評価します。

重要

オーバープロビジョニングされた Stratis プールの使用状況を定期的に監視してください。ファイルシステムの使用量が割り当てられた領域に近づくと、Stratis はプール内の使用可能な領域を使用して割り当てを自動的に増加します。ただし、すでに使用可能な領域がすべて割り当てられていて、プールがいっぱいの場合は、追加の領域を割り当てることができず、ファイルシステムの領域が不足することになります。これにより、Stratis ファイルシステムを使用するアプリケーションでデータが失われるリスクが生じる可能性があります。

前提条件

  • Stratis がインストールされ、stratisd サービスが実行されている。詳細は、Stratis のインストール を参照してください。

手順

  • システムで Stratis に使用されているすべての ブロックデバイス に関する情報を表示する場合は、次のコマンドを実行します。

    # stratis blockdev
    
    Pool Name   Device Node  Physical Size  State   Tier
    my-pool     /dev/sdb     9.10 TiB       In-use  Data
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  • システムにあるすべての Stratis プール に関する情報を表示するには、次のコマンドを実行します。

    # stratis pool
    
    Name    Total Physical Size  Total Physical Used
    my-pool            9.10 TiB              598 MiB
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  • システムにあるすべての Stratis ファイルシステム に関する情報を表示するには、次のコマンドを実行します。

    # stratis filesystem
    
    Pool Name  Name  Used     Created            Device
    my-pool    my-fs 546 MiB  Nov 08 2018 08:03  /dev/stratis/my-pool/my-fs
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