C.2. ディスクイメージの環境変数
ディスクイメージのビルドプロセスとして、director にはベースイメージと、新規オーバークラウドイメージのパッケージを取得するための登録情報が必要です。これらは、Linux の環境変数を使用して定義します。
イメージのビルドプロセスにより、イメージは一時的に Red Hat サブスクリプションに登録され、システムがイメージのビルドプロセスを完了すると登録を解除します。
ディスクイメージをビルドするには、Linux の環境変数をお使いの環境と要件に応じて設定します。
- DIB_LOCAL_IMAGE
- ベースに使用するローカルイメージを設定します。
- REG_ACTIVATION_KEY
- 登録プロセスの一部で代わりにアクティベーションキーを使用します。
- REG_AUTO_ATTACH
- 最も互換性のあるサブスクリプションを自動的にアタッチするかどうかを定義します。
- REG_BASE_URL
-
パッケージをプルするためのコンテンツ配信サーバーのベース URL。カスタマーポータル Subscription Management のデフォルトプロセスでは
https://cdn.redhat.com
を使用します。Red Hat Satellite 6 サーバーを使用している場合は、このパラメーターにお使いの Satellite サーバーのベース URL を使用する必要があります。 - REG_ENVIRONMENT
- 組織内の環境に登録します。
- REG_METHOD
-
登録の方法を設定します。Red Hat カスタマーポータルに登録するには
portal
を使用します。Red Hat Satellite 6 で登録するには、satellite
を使用します。 - REG_ORG
- イメージを登録する組織
- REG_POOL_ID
- 製品のサブスクリプション情報のプール ID
- REG_PASSWORD
- イメージを登録するユーザーアカウントのパスワードを指定します。
- REG_REPOS
コンマ区切りのリポジトリー名の文字列 (空白なし)。この文字列の各リポジトリーは
subscription-manager
で有効にされます。以下に示すセキュリティーが強化された完全なディスクイメージのリポジトリーを使用します。
-
rhel-7-server-rpms
-
rhel-7-server-extras-rpms
-
rhel-ha-for-rhel-7-server-rpms
-
rhel-7-server-optional-rpms
-
rhel-7-server-openstack-13-rpms
-
- REG_SAT_URL
- オーバークラウドノードを登録する Satellite サーバーのベース URL。このパラメーターには、HTTPS URL ではなく、Satellite の HTTP URL を使用します。たとえば、https://satellite.example.com ではなく http://satellite.example.com を使用します。
- REG_SERVER_URL
-
使用するサブスクリプションサービスのホスト名を指定します。Red Hat カスタマーポータルの場合のデフォルトは
subscription.rhn.redhat.com
です。Red Hat Satellite 6 サーバーを使用する場合は、このパラメーターにお使いの Satellite サーバーのホスト名を使用する必要があります。 - REG_USER
- イメージを登録するアカウントのユーザー名を指定します。
Red Hat カスタマーポータルにローカルの QCOW2 をイメージ一時的に登録するための環境変数のセットをエクスポートする一連のコマンドの例を以下に示します。
$ export DIB_LOCAL_IMAGE=./rhel-server-7.5-x86_64-kvm.qcow2 $ export REG_METHOD=portal $ export REG_USER="[your username]" $ export REG_PASSWORD="[your password]" $ export REG_REPOS="rhel-7-server-rpms \ rhel-7-server-extras-rpms \ rhel-ha-for-rhel-7-server-rpms \ rhel-7-server-optional-rpms \ rhel-7-server-openstack-13-rpms"