第1章 はじめに


RHN Satellite は、サーバーの保守およびパッケージのデプロイメントにおいて完全なコントロールとプライバシーを必要とする企業向けのソリューションを提供します。これにより Red Hat Network をご利用のお客様は、サーバーをセキュアかつ最新の状態の維持する上で最も高い柔軟性と制御力を実現することができます。
2 つのタイプの RHN Satellite が利用できます。Satellite とは別のマシン上にあるスタンドアロンデータベース (Stand-Alone Database) を使用するタイプと、Satellite と同じマシンにインストールされた組み込みデータベース (Embedded Database) を使用するタイプになります。本ガイドでは両方のタイプのインストールについて説明しています。
2 つの タイプの RHN Satellite は機能的には同じですが、異なる点がいくつかあります。これら相違点は主としてハードウェア要件、インストール手順、アクティビティの管理で分かれてきます。また、トラブルシューティングにおいて相違点が出てくる場合もあります。本ガイドでは Embedded Database または Stand-Alone Database のどちらの説明であるのかを明示して、Satellite のタイプによる相違点を明確にしています。

1.1. Red Hat Network

Red Hat Network (RHN) は Red Hat システムとシステムのネットワークをシステムレベルでサポートし、管理するための環境です。Red Hat Network はシステムのパフォーマンス、安全性、信頼性を最大限に高めるために必要なツール、サービス、情報リポジトリを集約しています。RHN を使用するには、システム管理者が Red Hat Network でシステムプロファイルと呼ばれるクライアントシステムのソフトウェアとハードウェアのプロファイルを登録します。クライアントシステムがパッケージの更新を要求すると、そのクライアントに適用できるパッケージのみが返されます (RHN サーバーに格納されているソフトウェアプロファイルに基づく)。
Red Hat Network を使用する利点
  • スケーラビリティ — Red Hat Network を使用すると、管理者 1 人で数百数千に及ぶ Red Hat システムの設定と保守を行うことが可能です。これは、Red Hat Network を使用せずに単一のシステムの保守を行うよりも、容易、正確かつ迅速です。
  • 標準プロトコル — セキュリティの維持とキャパシティ向上のため標準プロトコルが使用されます。例えば、XML-RPC により Red Hat Network はファイルをダウンロードするだけでなく様々なことが行えるようになります。
  • セキュリティ — 登録したシステムと Red Hat Network 間の通信はすべてセキュアなインターネット接続を介して行われます。
  • エラータアラートの表示 — 1 つの Web サイトですべてのクライアントシステムのエラータアラートを簡単に表示します。
  • スケジュール済みの動作 — エラータ更新、パッケージのインストール、ソフトウェアプロファイルの更新など、動作のスケジュールに Web サイトを使用します。
  • 簡素化 — Red Hat システムの保守が簡単な自動プロセスになります。
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