6.2.3. インポートの実行
rhns-satellite-tools
パッケージはすべてのパッケージ、チャンネル、エラータのインポートおよび同期を管理するための satellite-sync
プログラムを提供しています。
次のプロセスでは、前の手順でユーザーがすべてのデータを
/var/rhn-sat-import
にコピーしているものとします。
チャンネルをデータベースにインポートする上で最初の手順となるのがインポートに利用できるチャンネルの一覧表示です。次のコマンドで行います。
satellite-sync --list-channels --mount-point /var/rhn-sat-import
satellite-sync --list-channels --mount-point /var/rhn-sat-import
次の手順は、特定チャンネルのインポートを開始することです。前の一覧で表示されているチャンネルラベルを使って行います。コマンドは次のようになります。
satellite-sync -c rhel-i386-as-3 --mount-point /var/rhn-sat-import
satellite-sync -c rhel-i386-as-3 --mount-point /var/rhn-sat-import
注記
パッケージデータのインポートは 1 チャンネルにつき最長 2 時間ほどかかることがあります。RHN Satellite の Web サイトにチャンネルが表示され次第、システムをチャンネルに登録開始することができます。登録に必要なパッケージはありませんが、そのチャンネルに完全にデータが取り込まれるまでは Satellite から更新を取得することはできません。
各チャンネルごとにこの手順を繰り返すか、次のように追加
-c
フラッグを前に付けて各チャンネルラベルを渡し単一コマンド内にすべてのチャンネルを含ませることも可能です。
satellite-sync -c channel-label-1 \ -c channel-label-2 \ --mount-point /var/rhn-sat-import
satellite-sync -c channel-label-1 \
-c channel-label-2 \
--mount-point /var/rhn-sat-import
このコマンドは次のような順序でタスクを実行してゆきます。
- チャンネルの共通機能を示しているテーブルにデータを取り込みます (チャンネルファミリー)。これは
--step=channel-families
オプションをsatellite-sync
に渡すことで個別に行うこともできます。 - データベース内に特定チャンネルを作成してそのチャンネルを示すメタデータをインポートします。個別には、
--step=channels
オプションを使用します。 - RPM パッケージを一時リポジトリからその最終の場所に移動します。個別には、
--step=rpms
オプションを使用します。 - チャンネル内の各パッケージのヘッダメタデータを分析、パッケージデータをアップロード、それをチャンネルに関連付けます。個別に、
--step=packages
オプションを使用します。 - パッケージに関連するエラータを特定してリポジトリに含ませます。個別には、
--step=errata
オプションを使用します。
前述のサンプルのコマンドを実行した後には、チャンネルのデータ取り込みが完了して、すべてのパッケージがリポジトリから移動されいるはずです。コマンド
cd /var/rhn-sat-import/; ls -alR | grep rpm
で確認できます。すべての RPM がインストールされ固定の場所に移動されていれば、このカウントはゼロになりますので管理者は安全に一時リポジトリ(この場合、/var/rhn-sat-import/
) を削除することができます。