8.4. RHN DB Control の使用


Embedded Database での RHN Satellite にはそのデータベース管理にユーティリティを必要とします。Red Hat は 管理ツール RHN DB Control を提供しています。このコマンドラインユーティリティで必要に応じてバックアップの作成、検証、復元からデータベースの状態の取得、再起動まですべてのことが行えます。RHN DB Control を呼び出すには oracle ユーザーになる必要があります。開始するには、oracle ユーザーに切り替えます。
su - oracle
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次に、以下のコマンドを発行します。
db-control option
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8.4.1. DB Control のオプション

RHN DB Control は数多くのコマンドラインオプションを提供しています。オプションを使用するには、oracle として db-control コマンドの後に必要であればオプションと適切な値を挿入します。
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表8.1 RHN DB Control のオプション
オプション 説明
help 補足詳細を付けて db-control オプションを一覧表示します。
backup DIRNAME データベースを指定されたディレクトリにバックアップします。
examine DIRNAME バックアップディレクトリの内容を調べます。バックアップ作成のタイムスタンプを返し、その内容に関するレポートを行います。
extend RHN Oracle テーブルスペースを増やします。
gather-stats PCT RHN Oracle データベースオブジェクト上で統計情報を収集します。PCT は推定する行の割合 (%) になります (デフォルトは 15%)。
report データベース領域の現在の使用を報告します。
report-stats 古い統計や空の統計を持つセグメントを報告します。
restore DIRNAME DIRNAME に保存されているバックアップからデータベースを復元します。このコマンドが正常に実行されるにはデータベースを停止する必要があります。
start データベースインスタンスを開始します。root として service oracle start コマンドを発行しても行うことができます。
shrink-segments 大量の空き領域を持つ RHN Oracle データベースセグメントを圧縮します。
status データベースの現在の状態を表示します、"running" または "offline" のどちらか。
stop データベースインスタンスを停止します。root として service oracle stop コマンドを発行しても行うことができます。
tablesizes 各テーブルのスペースレポートを表示します。
verify DIRNAME DIRNAME に保存されているバックアップの内容を検証します。このコマンドはバックアップ内に保存されている各ファイルのチェックサムを実行します。

注記

データベースの統計は、データベースやデータベース内のオブジェクトを詳細に表すデータの集合体です。クエリ最適化プログラムはこのような統計を使用し、各 SQL ステートメントに対して最良の実行プランを選択します。データベースのオブジェクトは常に変化しているため、統計を頻繁に更新してデータベースオブジェクトを正確に表すようにする必要があります。統計は Oracle によって自動的に維持されますが、大量のデータが変更された後にデータベースのパフォーマンスに問題が生じた場合は、手動で統計を収集するようにするとよいでしょう。

注記

大量のデータを削除した後は、segment-shrink 機能を使用してOracle Database セグメント内の断片化した空き領域を再利用します。segment-shrink の利点は、データの圧縮によりキャッシュ使用率が向上することと、圧縮データの場合、全表(フルテーブル)スキャンでスキャンされるブロックが少ないことです。これにより、パフォーマンスの向上を実現できます。
セグメント圧縮機能は、RHN Satellite Server 5.2.0 に同梱される Oracle Database 10g Release 2 のみに使用できます。Oracle Database 9i のデフォルトのデータベース設定は Oracle Database 10g Release 2 とは異なるため、以前の RHN Satellite Server リリースよりアップグレードされたデータベースにはセグメント圧縮機能を使用できません。
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