1.2. RHN Satellite
RHN Satellite により、組織内のサーバーや他のクライアントシステムに公共インターネットアクセスを与えることなく Red Hat Network の利点を活用することができるようになります。システムプロファイルはお客様の RHN Satellite にローカルに保存されます。Red Hat Network Web サイトはローカル Web サーバーから使用されるためインターネットからのアクセスはできないようになっています。エラータ更新を含むすべてのパッケージ管理作業はローカルエリアネットワークで行われます。
RHN Satellite を使用する上での利点
- セキュリティ — 公共インターネットに接続することなく、クライアントシステムから RHN Satellite へのエンドツーエンドのセキュアな接続が維持されます。
- 効率 — パッケージはローカルエリアネットワークを介して高速配信されます。
- 管理 — クライアントのシステムプロファイルは中央 Red Hat Network サーバーではなく、ローカルの RHN Satellite 上に保存されます。
- カスタマイズ更新 — クライアントシステムにより必要とされるカスタムのソフトウェアパッケージや Red Hat パッケージ用の自動パッケージ配信システムを作成します。カスタム チャンネル ではカスタムパッケージの配信に関して詳細な管理が行えます。
- アクセスの制御 — システム管理者がその管理責任範囲内のシステムにのみアクセスするよう制限することができます。
- 帯域幅の管理 — クライアントと RHN Satellite 間での通信処理に使用される帯域幅はローカルエリアネットワーク上でその組織により制御されます。RHN Satellite クライアントは中央 Red Hat Network ファイルサーバーへのアクセスで、他のクライアントと競い合う必要がなくなります。
- スケーラビリティ — RHN Satellite は RHN Proxy Server と組み合わせて組織全体のサーバーを監督することもできます。