第3章 QoS (Quality of Service)


Red Hat Virtualization では、環境内のリソースがアクセス可能な入出力、処理、ネットワークの各機能のレベルに対する粒度の細かい制御を提供する QoS エントリーを定義することができます。QoS エントリーはデータセンターレベルで定義され、クラスターおよびストレージドメイン下で作成されるプロファイルに割り当てられます。このプロファイルは、作成元のクラスターおよびストレージドメイン内の個別のリソースに割り当てられます。

3.1. ストレージの QoS

ストレージの QoS は、ストレージドメイン内の仮想ディスクのスループットの最大レベルと、入出力操作の最大レベルを定義します。仮想ディスクにストレージの QoS を割り当てると、ストレージドメインのパフォーマンスが微調整されるとともに、特定の仮想ディスクに伴うストレージの操作により同じストレージドメイン内でホストされる他の仮想ディスクに提供されるストレージ機能に影響が及ばないようにすることができます。

3.1.1. ストレージ QoS エントリーの作成

ストレージ QoS エントリーの作成

  1. コンピュート データセンター をクリックします。
  2. データセンターの名前をクリックして、詳細ビューを表示します。
  3. QoS タブをクリックします。
  4. ストレージ セクションで 新規作成 をクリックします。
  5. QoS エントリーの QoS 名説明 を入力します。
  6. ラジオボタンのいずれかをクリックして、スループット の QoS を指定します。

    • なし
    • 合計: MB/s のフィールドに総スループットの最大許容値を入力します。
    • 読み取り / 書き込み: 左側の MB/s フィールドに読み取り操作の最大許容スループットを入力し、右側の MB/s フィールドに書き込み操作の最大許容スループットを入力します。
  7. ラジオボタンのいずれかをクリックして、入出力 (IOps) の QoS を指定します。

    • なし
    • 合計: IOps のフィールドに 1 秒あたりの入出力操作の最大許容数を入力します。
    • 読み取り / 書き込み: 左側の IOps フィールドに 1 秒あたりの入力操作の最大許容数を入力し、右側の IOps フィールドに 1 秒あたりの出力操作の最大許容数を入力します。
  8. OK をクリックします。

ストレージ QoS エントリーが作成されました。このエントリーをベースにして、そのデータセンターに属するデータストレージドメインにディスクプロファイルを作成することができます。

3.1.2. ストレージ QoS エントリーの削除

既存のストレージ QoS エントリーを削除します。

ストレージ QoS エントリーの削除

  1. コンピュート データセンター をクリックします。
  2. データセンターの名前をクリックして、詳細ビューを表示します。
  3. QoS タブをクリックします。
  4. ストレージ セクションでストレージ QoS エントリーを選択し、削除 をクリックします。
  5. OK をクリックします。

いずれかのディスクプロファイルがこのエントリーをベースにしていた場合には、それらのプロファイルのストレージ QoS エントリーは自動的に [無制限] に設定されます。

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