7.5. ホストのタスク
7.5.1. Red Hat Virtualization Manager へのホストの追加
Red Hat Virtualization 環境にホストを追加するには、仮想化のチェック、パッケージのインストール、およびブリッジの作成の各ステップをプラットフォームで完了する必要があるため、多少時間がかかります。ホストと Manager 間での接続確立の進行状況は、詳細ビューで確認してください。
Red Hat Virtualization Manager へのホストの追加
-
をクリックします。 - 新規作成 をクリックします。
- ドロップダウンリストを使用して、新規ホスト用の データセンター および ホストクラスター を選択します。
- 新規ホストの 名前 と ホスト名 を入力します。SSH ポート フィールドには、標準の SSH ポートであるポート 22 が自動入力されます。
Manager がホストにアクセスするために使用する認証メソッドを選択します。
- パスワード認証を使用するには、root ユーザーのパスワードを入力します。
- または、SSH 公開鍵 フィールドに表示される鍵をホスト上の /root/.ssh/authorized_keys にコピーして、公開鍵認証を使用します。
詳細パラメーター ボタンをクリックして、ホストの詳細設定を展開します。
- オプションとして、ファイアウォールの自動設定を無効にすることができます。
- オプションとして、ホストの SSH フィンガープリントを追加し、セキュリティーを強化することができます。手動での追加または自動取得が可能です。
- オプションで 電源管理、SPM、コンソール、ネットワークプロバイダー、カーネル を設定します。詳しくは、「新規ホストおよびホストの編集ウィンドウの設定とコントロール」を参照してください。セルフホストエンジン は、セルフホストエンジンのデプロイまたはアンデプロイ時に使用します。
- OK をクリックします。
新規ホストが Installing
のステータスでホスト一覧に表示され、詳細ビューでインストールの進捗状況を確認することができます。しばらくすると、ホストのステータスが Up に変わります。
環境を最新の状態に維持してください。詳細については、「How do I update my Red Hat Virtualization system?」を参照してください。既知の問題に対するバグ修正が頻繁にリリースされることから、Red Hat ではホストおよび Manager の更新タスクをスケジュール化することを推奨します。
7.5.2. Satellite ホストプロバイダーのホストの追加
Satellite ホストプロバイダーのホストを追加する手順は、Manager でホストを特定する方法を除いては、Red Hat Enterprise Linux ホストを追加する手順とほぼ同じです。以下の手順では、Satellite ホストプロバイダーによって提供されるホストを追加する方法について説明します。
Satellite ホストプロバイダーのホストの追加
-
をクリックします。 - 新規作成 をクリックします。
- ドロップダウンメニューで、新規ホスト用の ホストクラスター を選択します。
- Foreman/Satellite を使用する のチェックボックスを選択して、Satellite ホストプロバイダーを追加するためのオプションを表示し、ホストを追加するプロバイダーを選択します。
検出されたホスト または プロビジョン済みホスト のいずれかを選択します。
- 検出されたホスト (デフォルトオプション): ドロップダウンリストからホスト、ホストグループ、コンピュートリソースを選択します。
プロビジョン済みホスト: プロバイダーのホスト のドロップダウンリストからホストを 1 つ選択します。
外部プロバイダーから取得可能なホストに関する情報は、自動的に設定され、必要に応じて編集することができます。
- 新規ホストの 名前 および SSH ポート (プロビジョン済みホストのみ) を入力します。
ホストに使用する認証のメソッドを選択します。
- パスワード認証を使用するには、root ユーザーのパスワードを入力します。
- 公開鍵認証を使用するには、SSH 公開鍵 フィールドに表示される鍵をホスト上の /root/.ssh/authorized_hosts にコピーします (プロビジョン済みホストのみ)。
Red Hat Enterprise Linux ホストを追加するための必須手順が完了しました。次に、詳細パラメーター の展開ボタンをクリックして、ホストの詳細設定を表示します。
- オプションとして、ファイアウォールの自動設定を無効にすることができます。
- オプションとして、ホストの SSH フィンガープリントを追加し、セキュリティーを強化することができます。手動での追加または自動取得が可能です。
- 該当するタブで 電源管理、SPM、コンソール、および ネットワークプロバイダー を設定することができる状態になりました。ただし、これらの設定は、Red Hat Enterprise Linux ホストの追加に必須ではないため、このセクションでは説明していません。
- OK をクリックしてホストを追加し、ウィンドウを閉じます。
新規ホストが Installing
のステータスでホスト一覧に表示され、詳細ビューでインストールの進捗状況を確認することができます。インストールが完了するとステータスは Reboot
になります。ステータスを Up
に変えるには、ホストをアクティブ化する必要があります。
7.5.3. ホストを対象とする Satellite のエラータ管理の設定
Red Hat Virtualization では、Red Hat Satellite からエラータを表示するように設定できます。これにより、ホストの管理者は、ホストの設定の管理に使用するのと同じ画面で、利用可能なエラータの更新とそれらの重大度についての情報を受信することができます。Red Hat Satellite に関する詳しい情報は、『Red Hat Satellite User Guide』を参照してください。
Red Hat Virtualization 4.2 では、Red Hat Satellite 6.1 を使用したエラータ管理をサポートしています。
Satellite サーバー内では、ホストは FQDN で識別されます。IP アドレスを使用して追加されたホストは、エラータを報告できません。このため、外部コンテンツホストの ID を Red Hat Virtualization で維持管理する必要がありません。
ホストの管理に使用する Satellite のアカウントには、管理者の権限とデフォルトの組織を設定する必要があります。
ホストを対象とする Satellite のエラータ管理の設定
- Satellite サーバーを外部プロバイダーとして追加します。詳しい説明は、「ホストプロビジョニング用の Red Hat Satellite インスタンスの追加」を参照してください。
対象のホストを Satellite サーバーに関連付けます。
注記ホストは、Satellite サーバーにコンテンツホストとして登録し、
katello-agent
パッケージをインストールする必要があります。ホスト登録の設定方法についての詳しい情報は、『Red Hat Satellite User Guide』の「Configuring a Host for Registration」のセクションを参照してください。また、ホストの登録および
katello-agent
パッケージのインストール方法に関する詳しい情報は、『Red Hat Satellite User Guide』の「Registration」のセクションを参照してください。-
をクリックし、ホストを選択します。 - 編集 をクリックします。
- Foreman/Satellite を使用する チェックボックスを選択します。
- ドロップダウンリストから対象の Satellite サーバーを選択します。
- OK をクリックします。
-
ホストの設定が完了し、ホストの設定を管理するのと同じ画面で、利用可能なエラータとその重大度が表示されるようになりました。
7.5.4. 新規ホストおよびホストの編集ウィンドウの設定とコントロール
7.5.5. ホストの全般の設定
以下の設定は、ホストの詳細を編集したり、Red Hat Enterprise Linux ホストおよび Satellite ホストプロバイダーのホストを新規追加したりする際に適用されます。
全般 の設定の表には、新規ホスト または ホストの編集 ウィンドウの 全般 タブに必要な情報をまとめています。
フィールド名 | 説明 |
---|---|
ホストクラスター |
ホストが属するクラスターおよびデータセンター |
Foreman/Satellite を使用する |
Satellite ホストプロバイダーによって提供されるホストを追加するためのオプションを表示/非表示にするには、このチェックボックスを選択/選択解除します。以下のオプションを設定することができます。 検出されたホスト
プロビジョン済みホスト
|
名前 |
ホストの名前。このテキストフィールドは最長で 40 文字に制限されており、アルファベットの大文字/小文字、数字、ハイフン、アンダースコアを任意に組み合わせた一意名にする必要があります。 |
コメント |
ホストに関する、プレーンテキスト形式の人間が判読できるコメントを追加するためのフィールド |
ホスト名 |
ホストの IP アドレスまたは解決可能なホスト名 |
パスワード |
ホストの root ユーザーのパスワード。ホストを追加する時にのみ指定することができ、それ以降は編集できません。 |
SSH 公開鍵 |
ホストとの認証で、パスワードを使用する代わりに Manager の SSH キーを使用する場合には、テキストボックスの内容をホストの /root/.ssh/authorized_hosts ファイルにコピーします。 |
ホストのファイアウォールを自動設定する |
新規ホストを追加する際には、Manager がホストのファイアウォール上の必要なポートを開くことができます。この設定はデフォルトで有効化されています。これは 詳細パラメーター です。 |
SSH フィンガープリント |
ホストの SSH フィンガープリントを 取得 して、ホストが返すはずのフィンガープリントと比較し、それらが一致しているかどうかを確認することができます。これは 詳細パラメーター です。 |
7.5.6. ホストの電源管理の設定
電源管理 の設定の表には、新規ホスト または ホストの編集 ウィンドウの 電源管理 タブに必要な情報をまとめています。電源管理は、ホストにサポート対象の電源管理カードが搭載されている場合に設定できます。
フィールド名 | 説明 |
---|---|
電源管理を有効にする |
ホストで電源管理を有効にします。このチェックボックスを選択して、電源管理 タブの残りのフィールドを有効にします。 |
kdump 統合 |
カーネルクラッシュダンプの実行中にホストがフェンシングされるのを防ぎ、クラッシュダンプが中断されないようにします。Red Hat Enterprise Linux 7.1 以降のバージョンでは、kdump はデフォルトで利用可能です。ホストで kdump が利用可能であっても、設定が有効でない (kdump サービスが起動できない) 場合には、kdump 統合 を有効にすると、ホストのインストールが失敗します。このようなエラーが発生した場合には、「fence_kdump の詳細設定」を参照してください。 |
電源管理のポリシー制御を無効にする |
電源管理は、ホストの クラスター で設定されている スケジューリングポリシー によって制御されます。電源管理を有効にすると、ホストの使用率が定義済みの下限値に達した場合、Manager はそのホストマシンの電源を遮断し、負荷分散で必要となった場合やクラスター内で使用可能なホストが十分にない場合にそのホストを再起動します。ポリシー制御を無効にする場合は、このチェックボックスを選択します。 |
順次に使用するエージェント |
ホストのフェンスエージェントを一覧表示します。フェンスエージェントは、順次、同時、またはそれらの両方を組み合わせて使用することができます。
デフォルトでは、フェンスエージェントは順次に使用されます。フェンスエージェントの使用順序を変更するには、上向き/下向きのボタンを使用してください。 2 つのフェンスエージェントを同時に使用するには、一方のフェンスエージェントの横にある 同時に使用するフェンスエージェント のドロップダウンリストからもう一方のフェンスエージェントを選択します。同時に使用するフェンスエージェントのグループにフェンスエージェントをさらに追加するには、その追加のフェンスエージェントの横にある 同時に使用するフェンスエージェント ドロップダウンリストから対象のグループを選択して設定することができます。 |
フェンスエージェントの追加 |
+ のボタンをクリックして、新規フェンスエージェントを追加します。フェンスエージェントの編集 ウィンドウが開きます。以下の表には、このウィンドウのフィールドについての詳しい説明をまとめています。 |
電源管理プロキシーの設定 |
デフォルトでは、Manager がホストと同じ cluster 内のフェンシングプロキシーを検索するように指定されます。フェンシングプロキシーが見つからない場合には、Manager は同じ dc (データセンター) 内を検索します。これらのリソースの使用順序を変更するには、上向き/下向きのボタンを使用します。このフィールドは、詳細パラメーター の下にあります。 |
以下の表には、フェンスエージェントの編集 ウィンドウに必要な情報をまとめています。
フィールド名 | 説明 |
---|---|
アドレス |
ホストの電源管理デバイスにアクセスするアドレス。解決可能なホスト名または IP アドレスのいずれかを入力します。 |
ユーザー名 |
電源管理デバイスにアクセスするユーザーアカウント。デバイスにユーザーを設定するか、デフォルトのユーザーを使用してください。 |
パスワード |
電源管理デバイスにアクセスするユーザーのパスワード |
タイプ |
ホストの電源管理デバイスのタイプ。以下のいずれかを選択します。
電源管理デバイスの詳細については、『テクニカルリファレンス』の「電源管理」を参照してください。 |
SSH ポート |
電源管理デバイスがホストとの通信に使用するポート番号 |
スロット |
電源管理デバイスのブレードの特定に使用する番号 |
サービスプロファイル |
電源管理デバイスのブレードの特定に使用するサービスプロファイル名。このフィールドは、デバイスタイプが |
オプション |
電源管理デバイス固有のオプション。「key=value」として指定します。使用可能なオプションについては、ホストの電源管理デバイスのマニュアルを参照してください。
Red Hat Enterprise Linux 7 ホストで、電源管理デバイスに cisco_ucs を使用する場合には、オプション フィールドに |
セキュリティー保護 |
電源管理デバイスがホストにセキュアに接続できるようにするには、このチェックボックスを選択します。この接続には、電源管理エージェントに応じて、ssh、ssl、またはその他の認証プロトコルを使用することができます。 |
7.5.7. SPM 優先度の設定
SPM の設定の表には、新規ホスト または ホストの編集 ウィンドウの SPM タブに必要な情報をまとめています。
フィールド名 | 説明 |
---|---|
SPM 優先度 |
ホストに Storage Pool Manager (SPM) のロールが割り当てられる優先度を定義します。優先度のオプションは、低、標準、高 です。優先度が低の場合は、そのホストに SPM のロールが割り当てられる確率が低くなり、高の場合は確率が高くなります。デフォルト設定は標準です。 |
7.5.8. ホストのコンソールの設定
コンソール の設定の表には、新規ホスト または ホストの編集 ウィンドウの コンソール タブに必要な情報をまとめています。
フィールド名 | 説明 |
---|---|
表示アドレスを上書き |
ホストの表示アドレスを上書きするには、このチェックボックスを選択します。この機能は、ホストが内部 IP アドレスで定義され、かつ NAT ファイアウォールの内側にある場合に有用です。ユーザーが内部ネットワークの外から仮想マシンに接続すると、仮想マシンを実行しているホストのプライベートアドレスの代わりに、パブリック IP アドレスまたは FQDN (外部ネットワークでパブリック IP アドレスに解決される) がそのマシンによって返されます。 |
表示アドレス |
このフィールドに指定する表示アドレスは、そのホスト上で実行する全仮想マシンに使用されます。アドレスは完全修飾ドメイン名または IP アドレスの形式にする必要があります。 |
7.5.9. ネットワークプロバイダーの設定
ネットワークプロバイダー の設定の表には、新規ホスト または ホストの編集 ウィンドウの ネットワークプロバイダー タブに必要な情報をまとめています。
フィールド名 | 説明 |
---|---|
外部ネットワークプロバイダー |
外部ネットワークプロバイダーを追加済みで、その外部ネットワークプロバイダーでホストのネットワークをプロビジョニングする場合は、該当するプロバイダーを一覧から選択します。 |
7.5.10. カーネルの設定
カーネル の設定の表には、新規ホスト または ホストの編集 ウィンドウの カーネル タブに必要な情報をまとめています。一般的なカーネルブートパラメーターのオプションは、チェックボックスとしてリストされるので簡単に選択できます。
より複雑な変更の場合は、カーネルコマンドライン の自由形式のテキスト入力欄を使用して必要なパラメーターを追加します。カーネルコマンドラインパラメーターを変更した場合には、ホストを再インストールする 必要があります。
ホストが Manager にアタッチされている場合には、変更を加える前にそのホストをメンテナンスモードに切り替える必要があります。変更を加えたら、ホストを再インストールして 変更を適用してください。
フィールド名 | 説明 |
---|---|
ホストデバイスパススルー & SR-IOV |
カーネルで IOMMU フラグを有効にすると、ホストのデバイスは、仮想マシン自体に直接アタッチされているかのような状態で、仮想マシンが使用できるようになります。これには、ホストのハードウェアとファームウェアも IOMMU をサポートしている必要があります。また、仮想化拡張機能と IOMMU 拡張機能をハードウェアで有効にする必要があります。『インストールガイド』の「PCI パススルーを有効にするためのホストの設定」を参照してください。IBM POWER8 では IOMMU はデフォルトで有効化されています。 |
ネストされた仮想化 |
vmx または svm フラグを有効にすると、仮想マシン内で仮想マシンを実行できるようになります。このオプションは、評価目的でのみ提供されており、実稼働目的ではサポートされていません。これには、ホストに |
安全でない割り込み |
ハードウェアが再マッピングの割り込みをサポートしていないことが原因で IOMMU が有効化されているのにも拘らずパススルーが失敗する場合は、このオプションを有効にすることを検討してみてください。このオプションは、ホスト上の仮想マシンが信頼されている場合にのみ有効にすべきである点に注意してください。このオプションを有効にすることによって、仮想マシンからホストが MSI 攻撃に晒される可能性があります。このオプションは、認定されていないハードウェアを評価目的で使用する場合に、回避策として使用することのみを目的としています。 |
PCI 再割り当て |
メモリーの問題が原因で SR-IOV NIC が Virtual Function を割り当てることができない場合には、このオプションを有効化することを検討してください。ホストのハードウェアとファームウェアも PCI の再割り当てをサポートしている必要があります。このオプションは、認定されていないハードウェアを評価目的で使用する場合に、回避策として使用することのみを目的としています。 |
カーネルコマンドライン |
このフィールドでは、デフォルトのカーネルパラメーターに追加のパラメータを追記することができます。 |
カーネルのブートパラメーターがグレーアウトしている場合には、リセット ボタンをクリックするとこのオプションが利用できるようになります。
7.5.11. セルフホストエンジンの設定
セルフホストエンジン の設定の表には、新規ホスト または ホストの編集 ウィンドウの セルフホストエンジン タブに必要な情報をまとめています。
フィールド名 | 説明 |
---|---|
セルフホストエンジンのデプロイメントアクションの選択 |
以下の 3 つのオプションがあります。
|
7.5.12. ホストの電源管理設定の定義
管理ポータルからホストのライフサイクル操作 (停止、開始、再起動) を行うには、ホストの電源管理デバイス設定値を設定します。
ホストおよび仮想マシンの高可用性を活用するには、ホストの電源管理設定を行う必要があります。電源管理デバイスの詳細については、『テクニカルリファレンス』の「電源管理」を参照してください。
電源管理設定の定義
-
をクリックし、ホストを選択します。 -
をクリックし、OK をクリックして確定します。 - ホストがメンテナンスモードに切り替わったら、編集 をクリックします。
- 電源管理 タブをクリックします。
- 電源管理を有効にする のチェックボックスを選択し、フィールドを有効にします。
kdump 統合 チェックボックスを選択して、カーネルクラッシュダンプの実行中にホストがフェンシングされないようにします。
重要既存のホストで kdump 統合 を有効または無効にする場合には、ホストを再インストールして kdump を設定する必要があります。
- オプションで、ホストの クラスター の スケジューリングポリシー がホストの電源管理を制御しないようにするには、電源管理のポリシー制御を無効にする のチェックボックスを選択します。
- プラス (+) のボタンをクリックして、新規電源管理デバイスを追加します。フェンスエージェントの編集 ウィンドウが開きます。
- 電源管理デバイスの ユーザー名 および パスワード を該当するフィールドに入力します。
- ドロップダウンリストで電源管理デバイスの タイプ を選択します。
- アドレス フィールドに IP アドレスを入力します。
- 電源管理デバイスがホストとの通信に使用する SSH ポート 番号を入力します。
- 電源管理デバイスのブレードの特定に使用する スロット 番号を入力します。
電源管理デバイスの オプション を入力します。「key=value」エントリーのコンマ区切りリストを使用してください。
- IPv4 および IPv6 IP アドレスの両方を使用することができる場合は (デフォルト)、オプション フィールドを空欄のままにしてください。
-
IPv4 の IP アドレスしか使用することができない場合は、
inet4_only=1
と入力します。 -
IPv6 の IP アドレスしか使用することができない場合は、
inet6_only=1
と入力します。
- 電源管理デバイスからホストへのセキュアな接続を有効にするには、セキュリティー保護 のチェックボックスを選択します。
- テスト をクリックして、設定が正しいことを確認します。検証が正常に完了すると、「Test Succeeded, Host Status is: on」というメッセージが表示されます。
- OK をクリックして フェンスエージェントの編集 ウィンドウを閉じます。
- 電源管理 タブでは、オプションとして 詳細パラメーター の箇所を展開し、上下に移動するボタンを使用して Manager がフェンシングプロキシーを探す際に使用するリソース (cluster および dc (データセンター)) の順序を指定します。
- OK をクリックします。
管理ポータルで、
7.5.13. ホストの Storage Pool Manager 設定の定義
Storage Pool Manager (SPM) とは、ストレージドメインに対するアクセス制御を維持管理するためにデータセンター内のホストに割り当てられる管理ロールです。SPM は常に稼働状態である必要があり、SPM ホストが使用不可となった場合には、SPM ロールは別のホストに割り当てられます。SPM ロールは、そのホストの使用可能なリソースを一部使用するので、リソースに余裕のあるホストの優先度を高く設定することが重要となります。
ホストの Storage Pool Manager (SPM) 優先度設定により、SPM ロールが割り当てられる可能性を変更することができます。SPM 優先度の高いホストには、SPM 優先度の低いホストよりも先に SPM ロールが割り当てられます。
SPM 設定の定義
-
をクリックします。 - 編集 をクリックします。
- SPM タブをクリックします。
- ラジオボタンで、そのホストに適切な SPM 優先度を選択します。
- OK をクリックします。
7.5.14. ホストのメンテナンスモードへの切り替え
ネットワーク設定やソフトウェアアップデートのデプロイメントなど、多くの一般的なメンテナンスタスクを行う際には、ホストをメンテナンスモードに切り替える必要があります。再起動や、ネットワークまたはストレージの問題で、VDSM が正しく機能しなくなる事態が発生する前に、ホストをメンテナンスモードに切り替える必要があります。
ホストをメンテナンスモードに切り替えると、Red Hat Virtualization Manager は稼働中の全仮想マシンを別のホストに移行しようと試みます。この場合には、ライブマイグレーションの標準の前提条件が適用されます。特に、クラスター内には、移行された仮想マシンを実行するキャパシティーのあるアクティブなホストが少なくとも 1 台必要です。
ホストに固定されていて移行することのできない仮想マシンは、シャットダウンされます。どの仮想マシンがホストに固定されているかを確認するには、ホストの詳細ビューの 仮想マシン タブで をクリックしてください。
ホストのメンテナンスモードへの切り替え
-
をクリックし、対象のホストを選択します。 -
をクリックすると ホストのメンテナンス の確認ウィンドウが開きます。 オプションとして、ホストをメンテナンスモードに切り替える 理由 を入力します。この理由は、ログとホストの再アクティブ化時に表示されます。
注記ホストのメンテナンスの 理由 フィールドは、クラスターの設定で有効化されている場合にのみ表示されます。詳しくは、「クラスターの全般の設定」を参照してください。
オプションとして、Gluster をサポートするホストに必要なオプションを選択します。
デフォルトの確認を避けるには、Gluster クォーラムと自己修復の検証を無視する のオプションを選択します。デフォルトでは、ホストがメンテナンスモードに切り替わる際に、Manager は Gluster クォーラムが失われないことを確認します。Manager は、ホストをメンテナンスモードに切り替えることで影響を受ける自己修復作業がないことも確認します。Gluster クォーラムの喪失や影響を受ける自己修復作業がある場合、Manager はホストをメンテナンスモードに切り替えません。このオプションは、これ以外にホストをメンテナンスモードに切り替える手段がない場合にしか使用しないでください。
ホストをメンテナンスモードに切り替える間すべての Gluster サービスを停止するには、Gluster サービスを停止する のオプションを選択します。
注記これらのフィールドは、選択したホストが Gluster をサポートする場合に限り、ホストのメンテナンス ウィンドウに表示されます。詳細については、『Maintaining Red Hat Hyperconverged Infrastructure』の「Replacing the Primary Gluster Storage Node」を参照してください。
- OK をクリックしてメンテナンスモードを開始します。
稼働中の仮想マシンはすべて別のホストに移行されます。ホストが Storage Pool Manager (SPM) の場合には、SPM ロールは別のホストに移ります。ステータス フィールドが Preparing for Maintenance
に変わり、操作が正常に完了すると最終的に Maintenance
となります。VDSM は、ホストのメンテナンスモード中には停止しません。
いずれかの仮想マシンの移行が失敗した場合には、ホストで
7.5.15. メンテナンスモードのホストのアクティブ化
メンテナンスモードに入っているホストまたは最近環境に追加されたホストを使用するには、アクティブ化する必要があります。ホストの準備が整っていない場合には、アクティブ化が失敗する可能性があります。ホストのアクティブ化を試みる前には、全タスクが完了していることを確認してください。
メンテナンスモードのホストのアクティブ化
-
をクリックし、ホストを選択します。 -
をクリックします。
ホストのステータスが Unassigned
に切り替わり、操作が完了すると最終的には Up
となります。これで仮想マシンをこのホスト上で実行できるようになりました。このホストをメンテナンスモードに切り替えた際に別のホストに移行されていた仮想マシンは、ホストのアクティブ化時に自動的にこのホストには戻されませんが、手動で移行することができます。メンテナンスモードに切り替える前にホストが Storage Pool Manager (SPM) だった場合には、ホストがアクティブ化されても、SPM ロールは自動的に元には戻りません。
7.5.16. ホストファイアウォールルールの設定
Ansible を使用してホストのファイアウォールルールを設定し、そのルールを永続的に適用することができます。iptables
ではなく firewalld
を使用するように、クラスターを設定する必要があります。
ホスト用ファイアウォールルールの設定
Manager マシンで ovirt-host-deploy-post-tasks.yml.example を編集し、カスタムファイアウォールポートを追加します。
# vi /etc/ovirt-engine/ansible/ovirt-host-deploy-post-tasks.yml.example --- # # Any additional tasks required to be executing during host deploy process can # be added below # - name: Enable additional port on firewalld firewalld: port: "12345/tcp" permanent: yes immediate: yes state: enabled
- ファイルを ovirt-host-deploy-post-tasks.yml という名前で別の場所に保存します。
新規ホストまたは再インストールしたホストに、更新されたファイアウォールルールが設定されます。
既存のホストについては、再インストールが必要です。そのためには、
7.5.17. ホストの削除
仮想化環境からホストを削除します。
ホストの削除
-
をクリックし、ホストを選択します。 -
をクリックします。 - ホストがメンテナンスモードに切り替わったら、削除 をクリックして ホストの削除 の確認ウィンドウを開きます。
- ホストが Red Hat Gluster Storage クラスターに属し、ボリュームブリックがある場合、もしくはホストが応答していない場合には、強制削除 のチェックボックスを選択します。
- OK をクリックします。
7.5.18. マイナーリリース間のホストの更新
7.5.18.1. ホストの更新
ホストのアップグレードマネージャーを使用して、Red Hat Virtualization Manager から直接個別のホストを更新します。
アップグレードマネージャーが確認するのは、ステータスが Up または Non-operational のホストだけです。ステータスが Maintenance のホストは確認されません。
RHVH の更新時には、/etc および /var ディレクトリー内の変更データしか維持されません。他のパスに含まれる変更データは更新時に上書きされます。
前提条件
- クラスターレベルで移行が有効化されている場合には、仮想マシンはそのクラスター内の別のホストに自動的に移行されるので、ホストの更新は、ホストの使用率が比較的に低い時間帯に実行することを推奨します。
- 更新の前に、クラスターに複数のホストが含まれていることを確認します。全ホストを同時に更新しないようにしてください。Storage Pool Manager (SPM) のタスクを実行するために、ホストが 1 台使用可能である必要があります。
- ホストが属するクラスターに、ホストがメンテナンスを実行するのに十分なメモリーが確保されていることを確認してください。クラスターに十分なメモリーがない場合には、仮想マシンの移行操作がハングして失敗してしまいます。ホストを更新する前に一部またはすべての仮想マシンをシャットダウンしておくと、この操作のメモリー使用量を低減することができます。
- vGPU を使用している仮想マシンを別のホストに移行することはできません。ホストを更新する前に、vGPU がインストールされた仮想マシンを停止する必要があります。
手順
適切なリポジトリーを有効にします。
yum repolist
を実行して、現在有効なリポジトリーを確認することができます。Red Hat Virtualization Host の場合:
# subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-rhvh-4-rpms
Red Hat Enterprise Linux ホストの場合:
# subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-rpms # subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-rhv-4-mgmt-agent-rpms # subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-ansible-2-rpms
-
管理ポータルで
をクリックし、更新するホストを選択します。 をクリックし、 をクリックします。 イベントおよびアラートの通知 アイコン ( ) をクリックし、イベント セクションを展開して結果を確認します。
-
更新が利用可能であれば、
をクリックします。 にホストの情報が更新され、ステータスが以下の順序で変わります。 - Maintenance
- Installing
- Reboot
Up
このホストから別のホストに移行していた仮想マシンがあれば、この時点で元に戻すことができます。
注記更新が失敗すると、ホストのステータスは Install Failed に変わります。Install Failed の状態から
を再度クリックすることができます。
Red Hat Virtualization 環境内のホストごとに同じ手順を繰り返してください。
7.5.18.2. ホストの手動更新
yum
コマンドを使用して、ホストを更新することができます。セキュリティーやバグに関する修正がタイムリーに適用されるように、定期的にシステムを更新してください。
RHVH の更新時には、/etc および /var ディレクトリー内の変更データしか維持されません。他のパスに含まれる変更データは更新時に上書きされます。
前提条件
- クラスターレベルで移行が有効化されている場合には、仮想マシンはそのクラスター内の別のホストに自動的に移行されるので、ホストの更新は、ホストの使用率が比較的に低い時間帯に実行することを推奨します。
- 更新の前に、クラスターに複数のホストが含まれていることを確認します。全ホストを同時に更新しないようにしてください。Storage Pool Manager (SPM) のタスクを実行するために、ホストが 1 台使用可能である必要があります。
- ホストが属するクラスターに、ホストがメンテナンスを実行するのに十分なメモリーが確保されていることを確認してください。クラスターに十分なメモリーがない場合には、仮想マシンの移行操作がハングして失敗してしまいます。ホストを更新する前に一部またはすべての仮想マシンをシャットダウンしておくと、この操作のメモリー使用量を低減することができます。
- vGPU を使用している仮想マシンを別のホストに移行することはできません。ホストを更新する前に、vGPU がインストールされた仮想マシンを停止する必要があります。
手順
適切なリポジトリーを有効にします。
yum repolist
を実行して、現在有効なリポジトリーを確認することができます。Red Hat Virtualization Host の場合:
# subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-rhvh-4-rpms
Red Hat Enterprise Linux ホストの場合:
# subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-rpms # subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-rhv-4-mgmt-agent-rpms # subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-ansible-2-rpms
-
管理ポータルで
をクリックし、更新するホストを選択します。 -
をクリックします。 ホストを更新します。
# yum update
すべての更新が正常に適用されるように、ホストを再起動します。
注記imgbased ログをチェックして、Red Hat Virtualization Host 向けの追加パッケージの更新に失敗したものがないかを確認します。更新後にパッケージの一部の再インストールに失敗した場合には、そのパッケージが /var/imgbased/persisted-rpms に記載されていることを確認します。足りないパッケージを追加して、
rpm -Uvh /var/imgbased/persisted-rpms/*
を実行します。
Red Hat Virtualization 環境内のホストごとに同じ手順を繰り返してください。
7.5.19. ホストの再インストール
管理ポータルから、Red Hat Virtualization Host (RHVH) および Red Hat Enterprise Linux ホストを再インストールします。この手順には、ホストの停止、再起動の操作が含まれます。クラスターレベルでマイグレーションが有効化されている場合には、仮想マシンはクラスター内の別のホストに自動的に移行されるので、ホストの再インストールは、ホストの使用率が比較的に低いときに行うことを推奨します。
ホストが属するクラスターには、ホストがメンテナンスを実行するのに十分なメモリーが確保されている必要があります。メモリーが十分に確保されていないクラスターで稼働中の仮想マシンがあるホストをメンテナンスに切り替えると、仮想マシンの移行の操作がハングして、失敗してしまいます。ホストをメンテナンスに切り替える前に、一部またはすべての仮想マシンをシャットダウンしておくと、この操作のメモリー使用量を削減することができます。
再インストールを実行する前に、クラスターに複数のホストが含まれていることを確認します。全ホストを同時に再インストールしないようにしてください。Storage Pool Manager (SPM) のタスクを実行するために、ホストが 1 台使用可能である必要があります。
Red Hat Virtualization Host および Red Hat Enterprise Linux ホストの再インストール
-
をクリックし、ホストを選択します。 -
をクリックします。クラスターレベルでマイグレーションが有効化されている場合には、このホストで実行中の仮想マシンは別のホストに移行されます。ホストが SPM の場合には、SPM 機能も別のホストに移動します。ホストがメンテナンスモードに入るとステータスが変わります。 -
をクリックすると、ホストのインストール ウィンドウが開きます。 - OK をクリックしてホストを再インストールします。
再インストールが正常に完了すると、ホストは Up のステータスで表示されます。別のホストに移行された仮想マシンは、この時点で、元のホストに戻すことができます。
Red Hat Virtualization Host が Red Hat Virtualization Manager に正常に登録され、再インストールされた後に、管理ポータルに Install Failed のステータスで誤って表示される場合があります。
7.5.20. タグを使用したホストのカスタマイズ
タグを使用してホストについての情報を保存しておくと、そのタグを基に検索を行うことができます。
タグを使用したホストのカスタマイズ
-
をクリックし、ホストを選択します。 -
をクリックします。 - 対象のタグのチェックボックスを選択します。
- OK をクリックします。
ホストに関する、検索可能な補足情報がタグとして追加されます。
7.5.21. ホストのエラータの表示
ホストが Red Hat Satellite サーバーからエラータ情報を受信するように設定した後には、各ホストのエラータを表示することができます。エラータ情報を受信するための設定方法に関する詳しい説明は、「ホストを対象とする Satellite のエラータ管理の設定」を参照してください。
ホストのエラータの表示
-
をクリックします。 - ホスト名をクリックし、詳細ビューを表示します。
- エラータ タブをクリックします。
7.5.22. ホストのヘルスステータスの確認
ホストには、通常の ステータス に加えて外部のヘルスステータスがあります。外部のヘルスステータスはプラグインまたは外部のシステムによってレポートされるか、管理者によって設定され、ホストの 名前 の左側に以下のアイコンのいずれかが表示されます。
- OK: アイコンなし
- 情報:
- 警告:
- エラー:
- 異常:
ホストのヘルスステータスについての更に詳しい情報を確認するには、ホスト名をクリックして詳細ビューを表示し、イベント タブをクリックしてください。
ホストのヘルスステータスは、REST API を使用して確認することも可能です。ホストに対する GET
要求には、ヘルスステータスが記載された external_status
要素が含まれます。
events
コレクションで REST API 内のホストのヘルスステータスを設定することができます。『REST API Guide』の「Events - add」のセクションを参照してください。
7.5.23. ホストデバイスの表示
詳細ビューの ホストデバイス タブで、各ホストのホストデバイスを表示することができます。ホストでデバイスの直接割り当てが設定されている場合には、それらのデバイスを仮想マシンに直接アタッチしてパフォーマンスを向上させることができます。
デバイスを直接割り当てるためのハードウェア要件に関する詳しい情報は、『Hardware Considerations for Implementing SR-IOV』の「Additional Hardware Considerations for Using Device Assignment」を参照してください。
デバイスを直接割り当てるためのホストの設定に関する詳しい情報は、『インストールガイド』の「PCI パススルーを有効にするためのホストの設定」のセクションを参照してください。
ホストデバイスを仮想マシンにアタッチする操作に関する詳しい情報は、『仮想マシン管理ガイド』の「ホストデバイス」のセクションを参照してください。
ホストデバイスの表示
-
をクリックします。 - ホスト名をクリックし、詳細ビューを表示します。
- ホストデバイス タブをクリックします。
このタブにホストデバイスの詳細が表示され、デバイスが仮想マシンにアタッチされているかどうかや現在その仮想マシンによって使用されているかどうかなどの情報を確認することができます。
7.5.24. GPU パススルーを使用するためのホストおよびゲストシステムの準備
ホストの Graphics Processing Unit (GPU) デバイスを仮想マシンに直接割り当てることが可能です。この操作を実行する前には、ホストと仮想マシンの両方で grub 設定ファイルに必要な変更を加える必要があります。ホストの grub 設定ファイルは、管理ポータルの カーネルコマンドライン の自由形式のテキスト入力欄を使用して編集することができます。変更を有効にするには、ホストマシンと仮想マシンの両方を再起動する必要があります。
以下の手順は、x86_64 または ppc64le アーキテクチャーのホストに適した方法です。
デバイスを直接割り当てるためのハードウェア要件に関する詳しい情報は、『プランニングおよび前提条件ガイド』の「PCI デバイスの要件」のセクションを参照してください。
ホストが Manager にすでにアタッチ済みの場合には、変更を適用する前に、そのホストをメンテナンスモードに必ず切り替えてください。
GPU パススルーを使用するためのホストの準備
-
管理ポータルで
をクリックします。 - ホスト名をクリックし、詳細ビューを表示します。
-
全般 タブをクリックして、ハードウェア をクリックします。GPU デバイスの ベンダー ID:製品 ID を特定します。この例では、ID は
10de:13ba
と10de:0fbc
です。 - ホストを右クリックして、編集 を選択します。カーネル タブをクリックします。
カーネルコマンドライン の自由形式のテキスト入力欄に、前のステップで特定した ID を入力します。
pci-stub.ids=10de:13ba,10de:0fbc
ホスト上の対応するドライバーをブラックリストします。たとえば、nVidia の nouveau ドライバーをブラックリストするには、pci-stub.ids=xxxx:xxxx の後に rdblacklist=nouveau と入力します。
pci-stub.ids=10de:13ba,10de:0fbc rdblacklist=nouveau
- OK をクリックします。
-
をクリックして、ホストへの変更をコミットします。 - 再インストールが完了したら、ホストを再起動します。
デバイスが pci-stub
ドライバーにバインドされていることを確認するには、lspci
コマンドを実行します。
# lspci -nnk ... 01:00.0 VGA compatible controller [0300]: NVIDIA Corporation GM107GL [Quadro K2200] [10de:13ba] (rev a2) Subsystem: NVIDIA Corporation Device [10de:1097] Kernel driver in use: pci-stub 01:00.1 Audio device [0403]: NVIDIA Corporation Device [10de:0fbc] (rev a1) Subsystem: NVIDIA Corporation Device [10de:1097] Kernel driver in use: pci-stub ...
grub 設定ファイルを手動で編集して上記の変更を加える方法については、バージョン 3.6 の『管理ガイド』の「GPU パススルーに向けたホストおよびゲストシステムの準備」を参照してください。
次の手順に進み、ゲストシステム側で GPU パススルーを設定します。
GPU パススルーを使用するためのゲスト仮想マシンの準備
Linux の場合
プロプライエタリーの GPU ドライバーのみがサポートされています。対応するオープンソースのドライバーは、grub 設定ファイルでブラックリストしてください。以下に例を示します。
$ vi /etc/default/grub ... GRUB_CMDLINE_LINUX="nofb splash=quiet console=tty0 ... rdblacklist=nouveau" ...
GPU BusID を特定します。以下の例では、BusID は
00:09.0
です。# lspci | grep VGA 00:09.0 VGA compatible controller: NVIDIA Corporation GK106GL [Quadro K4000] (rev a1)
/etc/X11/xorg.conf ファイルを編集して、以下の内容を追記します。
Section "Device" Identifier "Device0" Driver "nvidia" VendorName "NVIDIA Corporation" BusID "PCI:0:9:0" EndSection
- 仮想マシンを再起動します。
Windows の場合
- デバイスに対応するドライバーをダウンロードして、インストールします。たとえば、Nvidia ドライバーの場合は、「NVIDIA Driver Downloads」のページにアクセスします。
- 仮想マシンを再起動します。
これで、準備した仮想マシンにホストの GPU を直接割り当てることができるようになりました。ホストデバイスを仮想マシンに割り当てる操作に関する詳しい情報は、『仮想マシン管理ガイド』の「ホストデバイス」のセクションを参照してください。
7.5.25. 管理ポータルからの Cockpit へのアクセス
Cockpit は、デフォルトで Red Hat Virtualization Host (RHVH) および Red Hat Enterprise Linux ホストで利用可能です。ブラウザーにアドレスを入力して Cockpit ユーザーインターフェースにアクセスできますが、管理ポータルからアクセスすることも可能です。
管理ポータルからの Cockpit へのアクセス
-
管理ポータルで
をクリックして、ホストを選択します。 - ホストコンソール をクリックします。
新しいブラウザーウィンドウに Cockpit のログインページが開きます。