19.3. SPICE のログファイル
SPICE のログファイルは、SPICE の接続問題のトラブルシューティングを行う際に役立ちます。SPICE デバッグを開始するには、ログレベルを debugging
に変更してからログの場所を確認します。
ゲストマシンへのアクセスに使用するクライアントとゲストマシン自体の両方に SPICE ログファイルがあります。クライアント側のログでは、ネイティブクライアントを使用して SPICE クライアントを起動した場合には console.vv ファイルがダウンロードされ、remote-viewer
コマンドを使用してデバッグを有効化し、ログ出力を生成します。
19.3.1. ハイパーバイザー SPICE サーバーの SPICE ログ
ログタイプ | ログの場所 | ログレベルの変更手順 |
---|---|---|
ホスト/ハイパーバイザー SPICE サーバー |
/var/log/libvirt/qemu/(guest_name).log |
ゲストを起動する前に、ホスト/ハイパーバイザーで |
19.3.2. ゲストマシンの SPICE ログ
ログタイプ | ログの場所 | ログレベルの変更手順 |
---|---|---|
Windows ゲスト |
C:\Windows\Temp\vdagent.log C:\Windows\Temp\vdservice.log |
該当なし |
Red Hat Enterprise Linux ゲスト |
root ユーザーとして |
$ killall - u $USER spice-vdagent $ spice-vdagent -x -d [-d] [ |& tee spice-vdagent.log ] |
19.3.3. console.vv ファイルを使用して起動した SPICE クライアントの SPICE ログ
Linux クライアントマシンの場合:
remote-viewer
コマンドに--spice-debug
オプションを使用して実行し、SPICE のデバッグを有効にします。プロンプトが表示されたら、接続 URL (例: spice://virtual_machine_IP:port) を入力します。# remote-viewer --spice-debug
デバッグパラメーターを指定して SPICE クライアントを実行して .vv ファイルを渡すには、console.vv ファイルをダウンロードし、
--spice-debug
オプションを使用してremote-viewer
コマンドに実行し、console.vv ファイルへの完全パスを指定します。# remote-viewer --spice-debug /path/to/console.vv
Windows クライアントマシンの場合:
-
virt-viewer
2.0-11.el7ev 以降のバージョンでは、virt-viewer.msi によりvirt-viewer
とdebug-viewer.exe
がインストールされます。 remote-viewer
コマンドにspice-debug
の引数を指定して実行し、コマンドをコンソールへのパスでダイレクトします。remote-viewer --spice-debug path\to\console.vv
-
ログを確認するには、仮想マシンに接続します。GDB を実行中のコマンドプロンプトで、
remote-viewer
の標準出力と標準エラーが表示されます。