7.2. テンプレートの作成
追加の仮想マシンを作成するためのブループリントとして使用する既存の仮想マシンからテンプレートを作成します。
以下の制限があるため、Red Hat Virtualization 4.3 では RHEL 8.0 仮想マシンに基づいて、シールされた仮想マシンテンプレートを作成することはできません。
- Red Hat Enterprise Linux 8 に追加された追加の XFS 機能のために、Red Hat Enterprise Linux 7 の libguestfs ツールは、Red Hat Enterprise Linux 8 ディスクイメージの変更をサポートしません。
- Red Hat Virtualization 4.3 は、Red Hat Enterprise Linux 8.0 をベースとするハイパーバイザーをサポートしません。
テンプレートの作成時に、ディスクのフォーマットを raw または QCOW2 に指定します。
- QCOW2 ディスクはシンプロビジョニングされます。
- ファイルストレージ上の raw ディスクはシンプロビジョニングされます。
- ブロックストレージ上の raw ディスクは、事前に割り当てられます。
テンプレートの作成
-
をクリックし、ソース仮想マシンを選択します。 -
仮想マシンの電源がオフで、ステータスが
Down
であることを確認します。 - More Actions をクリックし ( )、テンプレートの作成 をクリックします。New Template ウィンドウのすべてのフィールドの詳細は、「New Template ウィンドウの設定についての説明」 を参照してください。
- テンプレートの Name、Description、および Comment を入力します。
- Cluster ドロップダウンリストから、テンプレートを関連付けるクラスターを選択します。デフォルトでは、これはソース仮想マシンのクラスターと同じです。
- 必要に応じて、CPU Profile ドロップダウンリストから、テンプレートの CPU プロファイルを選択します。
- 必要に応じて、Create as a Template Sub-Version チェックボックスを選択し、Root Template を選択し、Sub-Version Name を入力して、既存のテンプレートのサブテンプレートとして新規テンプレートを作成します。
- Disks Allocation セクションで、Alias テキストフィールドにディスクのエイリアスを入力します。Format ドロップダウンでディスク形式を、Target ドロップダウンからディスクを保存するストレージドメインを、Disk Profileドロップダウンでディスクプロファイルを選択します。デフォルトでは、これはソース仮想マシンの設定と同じです。
- Allow all users to access this Template チェックボックスを選択して、テンプレートをパブリックにします。
- Copy VM permissions チェックボックスを選択して、ソース仮想マシンのパーミッションをテンプレートにコピーします。
Seal Template チェックボックスを選択し (Linux のみ)、テンプレートをシールします。
注記virt-sysprep
コマンドを使用するシーリングにより、仮想マシンに基づいてテンプレートを作成する前に、仮想マシンからすべてのシステム固有の詳細が削除されます。これにより、同じテンプレートを使用して作成される後続の仮想マシンに元の仮想マシンの詳細が引き継がれるのを防ぎます。また、予測可能な vNIC の順序などの他の機能が動作することも保証されます。詳細は、付録Bvirt-sysprep
の操作 を参照してください。- をクリックします。
テンプレートの作成中、仮想マシンのステータスは Image Locked
と表示されます。テンプレートの作成プロセスには、仮想ディスクのサイズやストレージハードウェアの機能によって最大 1 時間かかる場合があります。完了すると、テンプレートが Templates タブに追加されます。テンプレートに基づいて新しい仮想マシンを作成できるようになりました。
テンプレートが作成されると、テンプレートの作成後に既存の仮想マシンとそのテンプレートの両方が使用できるように、仮想マシンがコピーされます。