A.2. Run once ウィンドウの設定についての説明
Run Once ウィンドウは、仮想マシンの 1 回限りの起動オプションを定義します。永続的な起動オプションについては、New Virtual Machine ウィンドウの Boot Options タブを使用します。Run Once ウィンドウには、設定可能な複数のセクションが含まれます。
独立したRollback this configuration during reboots チェックボックスは、(Manager による、またはゲスト内からの) 再起動をウォーム (ソフト) またはコールド (ハード) にするかどうかを指定します。通常の (Run Onceではない) 設定で仮想マシンを再起動するコールドリブートを設定するには、このチェックボックスを選択します。仮想マシンのRun Once設定を維持するウォームリブートを設定するには、このチェックボックスの選択を解除します。
Boot Options セクションでは、仮想マシンのブートシーケンス、実行オプション、およびオペレーティングシステムおよび必要なドライバーをインストールするためのソースイメージを定義します。
以下の表には、電源サイクルが必要かどうかに関する情報は含まれません。これらの 1 回限りの起動オプション は仮想マシンを再起動した場合にのみ適用されるためです。
フィールド名 | 説明 |
---|---|
Attach Floppy | ディスケットイメージを仮想マシンにアタッチします。Windows ドライバーをインストールするには、このオプションを使用します。ディスケットイメージは ISO ドメインに存在する必要があります。 |
Attach CD | ISO イメージを仮想マシンにアタッチします。仮想マシンのオペレーティングシステムおよびアプリケーションをインストールするには、このオプションを使用します。CD イメージは ISO ドメインに存在する必要があります。 |
Enable menu to select boot device | 起動デバイスを選択するためのメニューを有効にします。仮想マシンが起動し、コンソールに接続した後、仮想マシンが起動を開始する前に、起動デバイスを選択できるメニューが表示されます。必要なインストールメディアを選択できるようにするには、最初の起動前にこのオプションを有効にする必要があります。 |
Start in Pause Mode | 仮想マシンを起動してから一時停止し、コンソールへの接続を有効にします。リモートにある仮想マシンに適しています。 |
Predefined Boot Sequence | 仮想マシンの起動にブートデバイスを使用する順序を決定します。Hard Disk、CD-ROM、または Network (PXE) を選択し、Up および Down を使用して一覧内でオプションを上下に移動します。 |
Run Stateless | シャットダウン時にデータおよび仮想マシンへの設定変更をすべて削除します。このオプションは、仮想ディスクが仮想マシンにアタッチされている場合にのみ利用できます。 |
Linux Boot Options セクションには、BIOS ブートローダー経由ではなく、Linux カーネルを直接起動するためのフィールドが含まれます。
フィールド名 | 説明 |
---|---|
kernel path | 仮想マシンを起動するためのカーネルイメージへの完全修飾パス。カーネルイメージは、ISO ドメイン (iso://path-to-image 形式のパス名) またはホストのローカルストレージドメイン (/data/images形式のパス名) のいずれかに保存する必要があります。 |
initrd path | 前のステップで指定したカーネルで使用する ramdisk イメージへの完全修飾パス。ramdisk イメージは、ISO ドメイン (iso://path-to-image 形式のパス名) またはホストのローカルストレージドメイン (/data/images形式のパス名) に保存する必要があります。 |
kernel parameters | 起動時に定義されたカーネルで使用するカーネルコマンドラインパラメーター文字列。 |
Initial Run セクションを使用して、仮想マシンの初期化に Cloud-Init または Sysprep のどちらを使用するかを指定します。Linux ベースの仮想マシンの場合は、Initial Run タブで Use Cloud-Init チェックボックスを選択して利用可能なオプションを確認する必要があります。Windows ベースの仮想マシンの場合は、Boot Options タブで Attach Floppy チェックボックスを選択し、一覧からフロッピーを選択して、[sysprep]
フロッピーをアタッチする必要があります。
Initial Run セクションで利用可能なオプションは、仮想マシンのベースになっているオペレーティングシステムによって異なります。
フィールド名 | 説明 |
---|---|
VM Hostname | 仮想マシンのホスト名。 |
Configure Time Zone | 仮想マシンのタイムゾーン。このチェックボックスを選択し、Time Zone リストからタイムゾーンを選択します。 |
Authentication | 仮想マシンの認証情報。公開矢印をクリックして、このオプションの設定を表示します。 |
|
仮想マシンに新規ユーザーアカウントを作成します。このフィールドを入力しない場合、デフォルトのユーザーは |
| このチェックボックスは、初期 root パスワードを指定した後に自動的に選択されます。Password および Verify Password フィールドを有効にして新しいパスワードを指定するには、このチェックボックスの選択を解除する必要があります。 |
| 仮想マシンの root パスワード。このテキストフィールドおよびVerify Passwordテキストフィールドにパスワードを入力し、パスワードを確認します。 |
| 仮想マシンの認証キーファイルに追加される SSH キー。 |
| 仮想マシンの SSH キーを再生成します。 |
Networks | 仮想マシンのネットワーク関連の設定。公開矢印をクリックして、このオプションの設定を表示します。 |
| 仮想マシンが使用する DNS サーバー。 |
| 仮想マシンが使用する DNS 検索ドメイン。 |
| 仮想マシンのネットワークインターフェイスを設定します。仮想マシンにネットワークインターフェイスを追加または削除するには、このチェックボックスを選択し、+ または - をクリックします。+ をクリックすると、DHCP を使用するかを指定し、IP アドレス、ネットマスク、ゲートウェイを設定し、ネットワークインターフェイスが起動時に起動するかどうかを指定できる一連のフィールドが表示されます。 |
Custom Script |
起動時に仮想マシンで実行されるカスタムスクリプト。このフィールドに入力されるスクリプトは、Manager が生成したものに追加されるカスタム YAML セクションで、ユーザーおよびファイルの作成、 |
フィールド名 | 説明 |
---|---|
VM Hostname | 仮想マシンのホスト名。 |
Domain | 仮想マシンが属する Active Directory ドメイン。 |
Organization Name | 仮想マシンが属する組織の名前。このオプションは、Windows を実行しているマシンの初回開始時に表示される組織名を設定するテキストフィールドに対応します。 |
Active Directory OU |
仮想マシンが属する Active Directory ドメインの組織単位。識別名を指定する必要があります。(例: |
Configure Time Zone | 仮想マシンのタイムゾーン。このチェックボックスを選択し、Time Zone リストからタイムゾーンを選択します。 |
Admin Password | 仮想マシンの管理ユーザーパスワード。公開矢印をクリックして、このオプションの設定を表示します。 |
| このチェックボックスは、初期管理ユーザーパスワードを指定した後に自動的に選択されます。Admin Password および Verify Admin Password フィールドを有効にして新しいパスワードを指定するには、このチェックボックスの選択を解除する必要があります。 |
| 仮想マシンの管理ユーザーパスワード。このテキストフィールドおよびVerify Admin Passwordテキストフィールドにパスワードを入力し、パスワードを確認します。 |
Custom Locale |
ロケールは、 |
| ユーザー入力用のロケール。 |
| ボタンやメニューなどのユーザーインターフェイス要素に使用される言語。 |
| システム全体のロケール。 |
| ユーザーのロケール。 |
Sysprep |
カスタムの Sysprep 定義。定義は、完全な無人インストールの応答ファイルの形式である必要があります。Red Hat Virtualization Manager がインストールされているマシンの /usr/share/ovirt-engine/conf/sysprep/ ディレクトリーのデフォルトの応答ファイルをコピーして貼り付け、必要に応じてフィールドを変更できます。この定義は、 |
Domain |
仮想マシンが属する Active Directory ドメイン。空白のままにすると、以前の |
Alternate Credentials | このチェックボックスを選択すると、User Name と Password を代替認証情報として設定できます。 |
System セクションでは、サポートされるマシンタイプまたは CPU タイプを定義できます。
フィールド名 | 説明 |
---|---|
Custom Emulated Machine | このオプションを使用すると、マシンタイプを指定できます。変更すると、仮想マシンはこのマシンタイプをサポートするホストでのみ実行されます。デフォルトはクラスターのデフォルトのマシンタイプです。 |
Custom CPU Type | このオプション使用すると、CPU 種別を指定できます。変更すると、仮想マシンはこの CPU タイプをサポートするホストでのみ実行されます。デフォルトはクラスターのデフォルトの CPU タイプです。 |
Host セクションは、仮想マシンのホストを定義するために使用されます。
フィールド名 | 説明 |
---|---|
Any host in cluster | 仮想マシンを利用可能な任意のホストに割り当てます。 |
Specific Host(s) | 仮想マシンのユーザー定義ホストを指定します。 |
Console セクションは、仮想マシンに接続するためのプロトコルを定義します。
フィールド名 | 説明 |
---|---|
Headless Mode | マシンの初回実行時にグラフィカルコンソールが必要ない場合は、このオプションを選択します。詳細は、「ヘッドレス仮想マシンの設定」 を参照してください。 |
VNC | VNC を使用して仮想マシンに接続するには、VNC クライアントが必要です。必要に応じて、ドロップダウンリストから VNC Keyboard Layout を指定します。 |
SPICE | Linux および Windows 仮想マシン用に推奨されるプロトコル。QXL ドライバーなしで SPICE プロトコルを使用することは、Windows 8 および Server 2012 仮想マシンでサポートされていますが、この設定では複数のモニターとグラフィックアクセラレーションのサポートは利用できません。 |
Enable SPICE file transfer | 外部ホストから仮想マシンの SPICE コンソールに、ファイルをドラッグアンドドロップできるかどうかを決定します。このオプションは、SPICE プロトコルを使用する仮想マシンでのみ利用できます。このチェックボックスはデフォルトで選択されています。 |
SPICE クリップボードのコピーと貼り付けの有効化 | 外部ホストから仮想マシンの SPICE コンソールにコンテンツをコピーして貼り付けることができるかどうかを定義します。このオプションは、SPICE プロトコルを使用する仮想マシンでのみ利用できます。このチェックボックスはデフォルトで選択されています。 |
Custom Properties セクションには、仮想マシンを実行するための追加の VDSM オプションが含まれます。詳細は、表A.10「仮想マシンのカスタムプロパティーの設定」 を参照してください。